
ロシアは、米沿岸警備隊を逃れて大西洋上を逃走している無国籍のタンカーについて、自国船舶であるとして保護を求めた。「ニューヨーク・タイムズ(NYT)」は1日(現地時間)、米国政府関係者の話として、ロシアが最近ホワイトハウスと米国務省に当該船舶の追跡中止を求めたと報じた。
問題の船舶は制裁原油を違法流通させる「シャドーフリート」に属するタンカー「ベラ1号」だ。ベラ1号は先月、大西洋でベネズエラ方向に航行中、米沿岸警備隊の乗船要求を拒否し、Uターンして逃走した。これを受け米国はタンカー拿捕作業に特化した「海洋保安即応部隊(MSRT)」を現場に派兵するなど追跡を開始した。
米国はベラ1号が有効な国籍旗を掲げていない無国籍船舶のため、国際法に基づき乗船・押収が可能だとの立場だ。ベラ1号は追跡が続く中、船体側面にロシア国旗を描き、無線で自船をロシア船だと主張した。その後、この船舶はロシアの船舶登録簿に「マリネラ号」という新名で登録されたことが確認された。ロシアは米国の軍事・経済的圧力を受けるベネズエラの盟友で、最近ベネズエラのニコラス・マドゥロ政権への全面的支持を表明した。
しかし米政府は沿岸警備隊と遭遇した際、ベラ1号が偽国旗を使用していたため、依然として無国籍船舶と見なす立場を堅持していると伝えられる。また一部の専門家は、ロシアが短期間でベラ1号を船舶登録簿に掲載した措置の法的効力にも疑問を呈している。このため、ベラ1号をめぐり米国とロシアの間で外交的対立が生じる可能性があるとの見方も出ている。
これに先立ち、米国はベネズエラ近海で制裁対象タンカー「スキッパー号」とパナマ国籍タンカー「センチュリーズ号」を拿捕した。沿岸警備隊がベラ1号を拿捕すれば、米国が昨年12月以降ベネズエラ関連タンカーを拿捕するのは3例目になる。
















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