ネタニヤフ首相、トランプ大統領に即時停戦反対を伝達

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が最近、米国のドナルド・トランプ大統領に対し、現段階での停戦には反対する考えを伝えていたと、イスラエルメディアが報じた。イラン側の主要要求の一つであるレバノン攻撃の停止についても、受け入れない構えを示したという。
タイムズ・オブ・イスラエル(TOI)によると、イスラエル政府の高官は6日、チャンネル12に対し、ネタニヤフ首相が5日にトランプ大統領へ、現段階で停戦合意に進むことには危険が伴うと伝えたと明らかにした。
この高官は、イラン国内で行方不明になっていた米軍F-15E戦闘機の兵装システム担当士官(WSO)の救出作戦成功に祝意を示す一方、即時停戦には反対するというイスラエル側の立場もあわせて説明したとしている。
TOIは、ネタニヤフ首相が表向きには米国と足並みをそろえる姿勢を示してきたものの、水面下では停戦への懸念を伝えていたと報じている。現時点での停戦は相当なリスクを招きかねないとみているためだ。
これに対しトランプ大統領は、イランが米国の要求を受け入れれば停戦は可能だとしながらも、イランが保有する全ての濃縮ウランの引き渡しや、今後の濃縮再開阻止といった要求を取り下げる考えはないと答えたとされる。
これに先立ち、仲介国のパキスタンは5日から6日にかけて、米国とイランに対し、即時停戦とホルムズ海峡の開放を経て包括的な終戦合意へ進む2段階案を提示していた。
ただ、イランは戦争再発の防止保証、ホルムズ海峡の通航に関するプロトコルの策定、イスラエルによるレバノン攻撃の停止などを盛り込んだ10項目の条件を逆提案しており、暫定停戦には応じていない。
そうした中、ネタニヤフ首相はイラン側の要求のうち、レバノン攻撃の停止についても明確に拒否したと、同メディアは伝えた。
ネタニヤフ首相は5日の閣議で、イランとの停戦が成立しても、レバノンでの対ヒズボラ軍事作戦を止める必要はないとの認識を示したという。
イスラエルのイスラエル・カッツ国防相も、最終目標は軍事・政治の両面を総動員してヒズボラを武装解除することだと述べ、同組織に対する作戦範囲にはリタニ川北部も含まれるとの考えを示したとされる。
これに先立ち、イスラエル国防軍(IDF)のエヤル・ザミール参謀総長が、ヒズボラの戦闘能力の低さは予想外だったと語ったと伝えられるなど、最近は軍首脳部からヒズボラの脅威は従来みられていたほど大きくないとの見方が相次いでいた。その流れの中で、ネタニヤフ首相が自ら作戦継続の意思を改めて打ち出した形とみられる。













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