中国で日本留学イベント、開催直前に延期…当局の圧力か

今年4月に中国の上海などで開かれる予定だった留学イベントが、開催直前に延期されたと朝日新聞が4日に報じた。事実上、開催は見送られた可能性が高い。
同紙は複数の関係者の話として、延期の背景に中国当局の圧力があったと伝えている。
延期されたのは、民間団体が主催する「第3回日本大学中国巡回教育展」である。約50の大学や語学学校などが参加し、留学希望者に学校の概要や留学手続きを紹介する催しで、先月11日から 、上海 ・北京 ・成都 で順次開かれる予定だった。
関係者によると、3会場には計約2,000人の来場が見込まれていたという。
しかし主催側は先月9日、関係機関に対し、不可抗力のため開催できなくなったとしてイベントの延期を通知した。
複数の関係者は朝日新聞に、会場となるホテルなどへ当局からイベントを実施してはならないとの連絡があったと明かした。
昨年11月7日には、高市早苗首相が国会で台湾有事の際に関与する可能性に言及し、その後、日中関係は急速に悪化した。これを受け、中国は事実上の対抗措置として、渡航自粛の呼びかけや日本産水産物の輸入停止措置などを打ち出した。
とりわけ昨年11月には、中国教育部が自国民に対し、日本留学を慎重に検討するよう求める立場を示していた。これも高市首相の発言に対する対応措置だったとみられる。
朝日新聞は、今回の留学関連イベントの延期についても、中国政府の方針を踏まえた地方当局の忖度が働いた可能性があると伝えた。
留学派遣事業に約25年間携わってきたという男性は同紙に対し、民間交流に政治問題がここまで影響したことはこれまでなかったと語った。
さらに同紙は、高市首相の発言を受けて中国側の反発が強まった後、大学間協定に基づく日中の交換留学の一部も中断された状態が続いていると伝えた。
そのうえで、高市首相が国会で台湾有事に言及してから7日で半年となるものの、日中関係の改善はなお見通せないと指摘した。














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