「金はバンスではなくルビオへ」—約162億円を献金した大物が下した“選択”

米共和党を代表する大口献金者の一人であるケネス・グリフィン氏が8日(現地時間)、非公開のイベントで、2028年の共和党大統領候補指名争いが行われた場合、マルコ・ルビオ米国務長官を支持する意向を示したと米メディアのアクシオスが報じた。
グリフィン氏は同日、アイダホ州サンバレーで開かれた投資会社アレン・アンド・カンパニーの年次会議で、アンドリュー・ロス・ソーキン氏との対談に臨んだ。その中で、2028年の共和党大統領候補指名争いでルビオ長官とJ・D・ヴァンス米副大統領のどちらを支持するかとの質問に対し、ルビオ氏を選んだという。
億万長者の投資家であり、ヘッジファンド・シタデルの創業者であるグリフィン氏は、過去にもルビオ氏を支援しており、2016年共和党大統領候補指名争いの際にも、ルビオ氏の陣営に献金した経緯がある。
今回のイベントでも、ルビオ氏が大統領選に出馬する場合には、自ら支援に乗り出す意向を示唆したとされる。
グリフィン氏は、共和党を代表する大口献金者の一人として知られている。2024年の選挙で1億ドル(約162億1,100万円)以上を寄付し、全米の政治献金者の中で5番目に多額の献金を行ったと集計された。そのため、ルビオ氏が実際に大統領選への出馬を決めた場合、グリフィン氏の支持は政治的、資金面の双方で大きな後ろ盾になると予想される。
今回の発言は、共和党内に潜在する派閥間の対立を浮き彫りにしたとの見方もある。グリフィン氏をはじめとする党の主流派や企業寄りの支援者はルビオ氏を支持する一方、党内の反既得権益層はヴァンス氏を次期候補として支持する雰囲気が形成されつつある。
特に、ヴァンス氏が副大統領として米国の海外紛争への関与に慎重な姿勢を示してきた点も、こうした支持基盤の形成につながっていると分析されている。

一方、ルビオ氏は、ヴァンス氏が2028年の大統領選に出馬する場合、その判断を尊重する考えを示しており、両者とも現時点では正式な出馬表明はしていない。
グリフィン氏はこれまでドナルド・トランプ米大統領とも一定の距離を保ってきた。2022年には共和党が「トランプ氏を乗り越え、次世代へ進むべきだ」と主張し、2024年の共和党大統領候補指名争いではトランプ大統領ではなくニッキー・ヘイリー元米国連大使への支持を公言した。当時、トランプ陣営への支援は行わなかった。
トランプ大統領の2期目に入ってからは、関税政策には批判的な立場を維持する一方、規制緩和政策には賛成するなど、政策ごとに異なる評価を示していると、アクシオスは報じている。昨年11月には、ウォール街の経営者らとともに、米ホワイトハウスで開かれた晩餐会に出席した。
一方、アクシオスによると、トランプ大統領が2024年の副大統領候補を検討していた際、グリフィン氏がトランプ陣営に対し、ヴァンス氏を副大統領候補に選ばないよう助言していたという。
















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