「国内で売れないなら世界へ」—中国車、内需21%減の裏で“輸出65%急増”
中国の新車販売、上半期は4.1%減の1,501万台…輸出は65%急増

中国の自動車市場は、政府による補助金縮小と内需低迷の影響で、2026年上半期の新車販売が減少した。
一方、輸出は過去最高を更新し、内需不振を大きく補う形となった。
理財網や香港経済日報、経済通、財新快報は10日、2026年1~6月の中国の新車販売台数が1,501万7,000台となり、前年同期比4.1%減少したと報じた。
各メディアは、中国汽車工業協会(CAAM)の最新統計を引用し、上半期の自動車生産台数も前年同期比4.0%減の1,499万3,000台にとどまったと伝えた。
上半期の新車販売が前年を下回るのは4年となったものの、生産・販売とも累計の減少幅は月を追うごとに縮小する傾向を示した。
CAAMは、上半期の自動車市場は三つの特徴が鮮明になったと分析した。
内需が2桁の減少となった一方、輸出は予想を上回る伸びを記録し、市場全体を下支えした。
乗用車市場は小幅な減少にとどまったものの、商用車市場は成長を維持した。また、従来の内燃機関車市場が縮小を続ける一方、新エネルギー車市場は安定した成長を維持した。
中国国内の新車販売は前年同期比21.1%減の992万1,000台だった。中国政府は今年1月から、電気自動車(EV)など新エネルギー車(NEV)に対する車両取得税の優遇措置を縮小した。
また、老朽車を新車へ買い替える際に支給する補助金についても、車両価格帯に応じた支給制度へ変更した。
CAAMの陳士華副秘書長は、「政策変更の影響は低価格帯の車両に集中し、販売減少につながった」と説明した。
一方で、「高価格帯車種の販売は増加しており、自動車産業全体の事業構造はより高度化する方向へ進んでいる」と評価した。
輸出は内需低迷を補う役割を果たした。上半期の自動車輸出台数は前年同期比65.3%増の509万6,000台に達し、上半期として初めて500万台を突破した。
車種別では、新エネルギー車と内燃機関車の双方で輸出が増加した。
上半期のNEV輸出台数は235万5,000台となり、前年同期比20%増となった。このうちEVは、143万3,000台で前年同期比10%増、プラグインハイブリッド車(PHEV)は、92万2,000台で前年同期比40%増となった。
内燃機関車の輸出台数は、前年同期比35.5%増の274万1,000台だった。
また、上半期のNEV販売台数は、前年同期比7.3%増の744万6,000台となり、新車販売全体の49.6%を占めた。生産台数も743万8,000台と6.7%増加した。
さらに車種別では、EVが498万7,000台で13%増となったものの、PHEVは245万7,000台で3%減少した。
一方、6月の新車販売台数は281万台で、前年同月比3.2%減となったが、前月比では6.9%増加した。
国内販売は、前年同月比23.3%減の177万3,000台だった。そして従来型の内燃機関車の国内販売は65万4,000台と45%急減した。
NEVの販売は前年同月比23.6%増の164万3,000台となり、自動車販売全体に占める割合は58.5%に達した。
6月の輸出台数は103万7,000台となり、前年同月比75.1%増、前月比11.6%増となり、月間ベースで初めて100万台を突破した。
また、NEVの輸出台数は52万3,000台で前年同月比60%増となり、このうち新エネルギー乗用車は51万台、新エネルギー商用車は1万3,000台だった。
6月の内燃機関車輸出台数は51万4,000台で、前年同月比32.7%増加した。
中国ブランドの乗用車販売は181万2,000台で前年同月比6.2%増加し、市場シェアは75.5%で、前年より8.2ポイント上昇した。
さらに、上半期の中国ブランド乗用車の市場シェアも72%となり、前年同期比で3ポイント上昇した。
CAAMは、下半期には老朽消費財の買い替えを支援する「両新政策」が継続され、自動車アフターマーケット市場も拡大すると見通した。
新車供給は引き続き増加し、価格も比較的安定して推移することから、自動車業界全体の経営環境は徐々に改善すると予想した。
一方で、対外環境の不確実性や内需低迷は依然として続いているとして、政策の予見可能性を高め、市場監督を強化するとともに、国際情勢の変化に対応しながら海外市場を着実に拡大していく必要があると強調した。















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