「海峡を閉じれば、空爆でこじ開ける」米・イランがホルムズ支配権を巡り激突
イランがホルムズ海峡を通航していた船舶1隻を攻撃し、再び海峡の封鎖を宣言した。これを受けて米国がイランへの空爆を再開すると、イランも中東の米軍施設などを狙った報復攻撃に乗り出した。
両国が終戦に関する了解覚書を締結した後も、ホルムズ海峡の通航を巡る対立が続き、武力衝突が拡大する様相を見せている。
イラン・イスラム革命防衛隊(IRGC)は12日(イラン現地時間)の声明で、「外国勢力による干渉やホルムズ海峡の航路の違法な指定に断固として対応し、通航量の増加傾向に支障が生じる見込みだと発表していた」と主張した。
さらに、「ところが警告は無視され、外国勢力の扇動によって複数の船舶が承認されていない航路を通航しようとした」と宣言した。
続けて、「船舶に航路を修正し、承認された航路へ移動するよう警告したが、無視された」とし、「外国勢力の違法な介入によって不安定な状況が生じたため、ホルムズ海峡を今後の発表まで、そして域内における米国の介入が終了するまで全面封鎖する」と宣言した。
イランの発表後、中東地域の米軍を管轄する米中央軍(CENTCOM)は11日(米国現地時間)、「X」を通じ、「本日、米東部標準時午後7時15分、イラン・イスラム革命防衛隊がホルムズ海峡を通航していたキプロス船籍のコンテナ船『M/V GFSギャラクシー号』を攻撃した」と発表した。
さらに、「中央軍所属部隊が今週3回目の空爆を開始した」とし、「米国は、ホルムズ海峡を自由に通航する民間船員や商船を攻撃するイランの能力を継続的に弱体化させ、イランに大きな代償を払わせている」と説明した。
また、「今回の空爆は最高司令官の指示に従って実施されている」とした。
現時点で判明している被害状況は次の通りである。米中央軍によると、イランの攻撃でキプロス船舶の乗員1人が行方不明となった。船内では火災が発生し、機関室も損傷したため、航行できない状態だという。
イランのプレスTVは、米国の空爆によってイラン南部のブーシェフルとアサルーイェで爆発が発生したと伝えた。アサルーイェにはイラン最大の製油施設があり、ブーシェフルにはイラン国内唯一の商業用原子力発電所がある。また、イラン国営放送IRIBは、バンダルアッバースやシリクなどでも爆発音が聞こえたと報じた。
直後、イランも中東にある米国の標的への攻撃に乗り出した。ロイター通信はバーレーンで空襲警報が鳴ったと伝え、タス通信はカタールのドーハで複数回の爆発音が聞こえたと報じた。
アラブ首長国連邦(UAE)国防省も声明で、「防空網がミサイルと無人航空機の脅威に対応するための迎撃作戦を実施している」とし、「国内各地で聞こえた爆発音は、作戦中に発生したものだ」と説明した。
これに先立ち、米国とイランは先月、終戦に関する了解覚書を締結した。第5項では、「イランは、ペルシャ湾とオマーン湾へ向かう商船と、その反対方向へ航行する商船が、60日間にわたり通航料なしで安全にホルムズ海峡を通過できるよう、必要な措置を講じるために最善を尽くす」と合意した。
現在、イランは、この期間中も海峡管理の主導権は自国にあり、イランが事前に指定した航路を通じてのみ海峡を通航できるとの立場を示している。一方、米国は、この条項はホルムズ海峡の再開放を意味するとの立場である。
これに関連し、8日(米国現地時間)にも両国の間で武力衝突があった。イランがホルムズ海峡を通航していた商船3隻を攻撃すると、米軍はイラン南部の軍事標的約80カ所を空爆した。
その後、イランもバーレーンとクウェートにある米軍施設85カ所を攻撃した。

















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