「20年の友情もここまでだった」バフェット氏、寄付先からゲイツ財団だけを事実上“永久除外”
「エプスタイン・ファイル」でゲイツ氏の醜聞が露呈
残る資産は8年以内に4つの家族財団へ全額寄付

伝説的な投資家と、パソコン(PC)時代を切り開いた実業家の20年に及ぶ友情に、ついに終止符が打たれた。世界の慈善事業を代表してきた二人が袂を分かったことで、少なからぬ波紋が広がるとみられる。
「オマハの賢人」と呼ばれる米バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット会長(95)はこの日、声明を発表した。バフェット会長は「今後8年間をかけて、私が保有するバークシャー株をすべて手放す」と表明し、亡き妻の名を冠したスーザン・トンプソン・バフェット財団と、3人の子どもがそれぞれ運営する財団を合わせた計4つの家族財団に寄付する方針を示した。
バフェット会長は今年、約60億ドル(約9,700億円)相当の株式を、これらの財団に割り当てている。しかし、今回の株式寄付先にゲイツ財団は含まれていなかった。米ブルームバーグは「バフェット会長は今年の寄付先からゲイツ財団を外すことを決め、今後の寄付先リストにも同財団を加えなかった」と伝えた。ゲイツ財団は、米マイクロソフト(MS)のビル・ゲイツ共同創業者が運営する。
バフェット会長は2006年から2025年まで、バークシャー・ハサウェイ株を譲渡する形で、ゲイツ財団に約480億ドル(約7兆7,900億円)を寄付してきた。昨年も約60億ドルのうち、約45億ドル(約7,300億円)をゲイツ財団に寄付している。バフェット会長はかつて同財団の理事を務め、ゲイツ氏と親しい関係にあった。
しかし、20年間にわたって続いた巨額の寄付は、ゲイツ氏が未成年者への性的搾取で有罪判決を受けた故ジェフリー・エプスタイン元被告と親交を持っていたことが明らかになり、途絶えることになった。米司法省が公開した事件記録「エプスタイン・ファイル」によると、ゲイツ氏はエプスタイン元被告が有罪判決を受けた後の2011年から、面会するようになった。ゲイツ氏は先月の米議会証言で、エプスタイン元被告が自身の不倫を把握し、それを材料に脅迫してきたと主張している。

ゲイツ氏とエプスタイン元被告の関係が公になると、バフェット会長は直ちにゲイツ氏との連絡を断った。バフェット会長は今年3月の米CNBCのインタビューで、「ファイルが公開されて以降、ゲイツ氏とは話していない」と明かしている。最終的にバフェット会長は、寄付総額を減らさず、寄付先からゲイツ財団を除外する道を選んだ。
バフェット会長はこの日の声明で、「自分があとどれほど生きるかは分からないが、私が保有する残りの株式は、いずれにせよ2034年12月31日までに、この4つの財団へ寄付される」と述べている。















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