
単一施設としては欧州最大規模となるウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所に、戦争の緊張が漂っている。
ウクライナ国防情報局(HUR)は13日(現地時間)、公式報告書を通じて「ロシアが一時的に占領しているザポリージャ原発を、高度に要塞化された軍事基地へと転用した」とし、「こうした軍事化は、原子力の安全に深刻な危険をもたらす」と主張した。
報告書によると、ロシアは現在、ザポリージャ原発を武器の保管、兵力の配置、ドローン作戦の支援などに利用している。
また、原子炉のタービン室には軍用車両が配置され、地下施設や防空壕は弾薬庫に改造された。原子炉建屋の屋上には、機関銃陣地とミサイルシステムが設置されたという。
HURはさらに、「原発内部を自爆型ドローンの発射・管制拠点とし、前線を攻撃している」とし、「原発周辺の外縁部全域に塹壕や軍用バンカー、対ドローン用の金網を設置し、戦闘拠点として運用している」と明らかにした。

HURの主張は、ロシアが世界で最も危険な核施設を盾にし、ミサイルやドローンを発射する前線の軍事拠点として悪用しているというものだ。
ザポリージャ原発は原子炉6基を備えた欧州最大の原発で、ウクライナ南東部ザポリージャ州エネルホダルに位置している。
同原発はロシアとの戦争が始まった後もしばらく稼働しており、双方の戦闘によって外部からの電力供給が複数回にわたり中断されるなど、危険な状況が発生したこともあった。
ザポリージャ原発は2022年9月に稼働を停止したが、原子炉内の核燃料は現在も冷却が必要なため、継続的な電力供給が欠かせない。
しかし、ロシアとウクライナの軍事衝突により外部電源は繰り返し遮断され、開戦以降、その回数は21回に上る。
冷却に使う水の確保も、主要な問題として浮上している。HURによると、ザポリージャ原発は当初、近隣の貯水池から水を引いて冷却水として使用していた。しかし、2023年に近隣のダムが爆破され、貯水池は完全に干上がった。
現在は原発の隣に設けられた大規模な人工冷却池を使用しているが、最近の水位は12.86mで、最低限必要とされる15mを大幅に下回っているという。
一方、ロシア当局は、ウクライナ軍が自爆型ドローンや砲撃を使い、原発周辺の送電線や重要インフラを意図的に攻撃していると反論している。















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