「無謀な戦争の許可証にはしない」民主党が反発、米国防権限法案の審議入りを阻止
米政府の「対イラン戦争再開」に民主党反発
民主党の反対で審議入りに必要な60票確保できず
国防権限法案、超党派可決の慣例崩れる

ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、米上院の民主党の議員らが14日(現地時間)、米政府が対イラン軍事作戦の再開を議会に通知してからわずか数日後に、政府提出の年次国防政策法案の審議入りを阻止し、米国のドナルド・トランプ大統領のイラン戦争への対応に不満を示したと報じた。
今回の採決は、これまでほぼ一貫して超党派の支持で可決されてきた国防権限法が、トランプ大統領が議会の承認を得ずに強行したイラン戦争をめぐる政争の具となったことを意味する。
民主党の議員らの反対により、法案は賛成50、反対46で否決された。法案を討論に付すには、60票の賛成が必要だ。
民主党の議員らは、上下両院で民主党のみならず、共和党の議員の多数からも批判を受けたイラン戦争を政権が推し進めるなかで、1兆ドル(約162兆円)を超える軍事費の支出を要求する法案を、議会が処理することはできないと主張した。
民主党のチャック・シューマー上院院内総務は「国防権限法(NDAA)が、イランで起きているあの無謀な行為の許可証になってはならない」と強調した。
民主党の反対に回ったのは、トランプ大統領が、イランとの敵対行為が7日に再開されたと議会に正式に通知してから、わずか数日後だった。
政権は、この通知によって、戦争権限法に基づき、大統領が議会の承認なしに軍事作戦を続けることのできる新たな60日間の期間が始まったと主張した。
今回の採決の不成立により、上院指導部がいつ、どのような形で国防政策法案の審議を始められるのか、不透明となった。

















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