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「私が嫌いな人が多い」笑いが止まり空気が凍ったトランプ演説

望月博樹 アクセス  

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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ドナルド・トランプ米大統領は、ワシントンの由緒ある社交の場でさまざまな政治問題を冗談のネタにしたが、一部の発言後には会場が静まり返るなど、気まずい雰囲気が漂ったと「ワシントン・ポスト(WP)」が1日(現地時間)に報じた。

「WP」によると、トランプ大統領は前日、ワシントンのキャピタル・ヒルトンで開催された社交団体「アルファルファクラブ」の年次晩餐会に出席し、約30分間のスピーチを行った。同クラブは1913年に設立された非公開の社交団体で、政財界の有力者200人以上が会員として活動している。イベントはメディアに公開されず、会員が招待したゲストのみが参加できる極めて閉鎖的な場である。

トランプ大統領はスピーチの冒頭、「この部屋には私が嫌いな人が多い。しかし、大半は好きだ」と述べて笑いを誘った。しかし、同紙によると、冗談が重なるにつれて会場は静まり返り、一部の出席者は「いくつかの発言で空気が凍りついた」と証言している。

領土拡張と外交への揶揄

大統領は「グリーンランドを侵攻しに行かなければならないので、スピーチを短くする」と述べた後、「冗談だ」と訂正した。続けて「グリーンランドを51番目の州にするつもりはない。カナダを51番目、グリーンランドを52番目の州にする。ベネズエラは53番目になるかもしれない」と語り、物議を醸した。また、緊迫するイランへの攻撃の可能性についても冗談を交えて言及した。

金融政策と司法への介入示唆

米国の通貨政策にも触れ、次期連邦準備制度理事会(FRB)議長候補に指名したケビン・ウォーシュ氏を指して「金利を下げなければ訴訟を起こす」と述べ、再び「冗談だ」と付け加えた。会場にはJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOや、トランプ大統領と対立関係にあるジェローム・パウエルFRB議長も出席していた。

さらに、ジョン・ロバーツ連邦最高裁判所長官について「最も過激な冗談を準備したが言わない」とし、「しばらくの間、彼には良い印象を与える必要がある(機嫌を損ねるわけにはいかない)」と述べた。

緊迫する国内情勢の中での移動

この晩餐会は、全米で移民取り締まりに対する抗議デモが続く中で行われた。特にミネアポリスで発生した連邦捜査官による銃撃事件を受け、移民政策を巡る論争が再燃している状況下であった。

晩餐会を終えたトランプ大統領はタキシード姿のまま大統領専用機エアフォースワンに乗り込み、フロリダ州パームビーチへ移動する機内で記者団の質疑に応じた。

機内での会見で、大統領はイランとの交渉が進行中であることを明かす一方、デモ隊が暴力的な行動を取る場合には「非常に強力な力」で対応する立場を強調した。また、特定のジャーナリストやジェフリー・エプスタイン事件に関連する人物に対し、追加の訴訟を検討中であるとも述べた。

「WP」は、ワシントンの古い社交の伝統においても、トランプ大統領特有の直接的かつ対立を辞さない弁舌が際立ち、笑いと沈黙が交差する夜となったと評している。

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