
中国人民解放軍が、075型強襲揚陸艦や潜水艦、無人機などを動員した大規模な上陸作戦演習を実施した。中国中央電視台(CCTV)は16日、海軍南海艦隊所属の075型強襲揚陸艦「海南」を中心とする艦隊が、実戦環境下での多軍種合同演習を行ったと報じた。演習の具体的な海域や時期は公表されていない。
報道によると、今回の演習には海軍、空軍、陸軍、ロケット軍の各軍種が参加し、統合的な上陸作戦遂行能力が検証された。中核を担った「海南」は、2021年に就役した中国初の075型強襲揚陸艦である。排水量約4万トン級で、30機以上のヘリコプターや上陸艇、装甲車両を搭載可能であり、その高い航空運用能力から「ヘリ空母」とも称される。
今回の演習では、高度な情報共有システムと火力支援の下、海上・水中・空中の戦力を有機的に結合させた「立体的上陸作戦」が展開された。空軍が地上目標を制圧して上陸を支援する中、陸軍部隊は強襲揚陸艦からヘリコプターや水陸両用車両を用いて沿岸部に移動し、橋頭堡を確保する訓練を行った。海軍は水上艦艇と潜水艦を投入して海上および水中の作戦を支援し、ロケット軍は内陸部からミサイルを発射して敵の海上・地上目標を精密打撃する手順を確認した。
特に今回の演習では、075型強襲揚陸艦の甲板から無人ヘリコプターを運用する様子が公開された点が注目される。これは、偵察や通信中継、さらには攻撃任務において自律型システムを統合する能力を誇示したものとみられる。
中国の軍事専門家であるチャオ・ウェイドン氏は「複数の軍種が高度に連携する合同作戦は難度が極めて高い。戦場情報のリアルタイム共有と目標識別の精度が不可欠だ」と分析。その上で「075型強襲揚陸艦は上陸作戦の中核であり、短時間で大規模な兵力・装備を投入する能力の向上は、南シナ海や台湾海峡における軍事的プレゼンスを決定づける」と強調した。
















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