
中国海警局の船艇が、台湾が実効支配している東沙諸島(プラタス諸島)の制限水域に進入し、両岸間の緊張が高まっている。
19日、台湾の海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)によると、前日午前9時15分(現地時間)頃、東沙諸島付近の制限水域の外縁部で中国海警船「3102」を確認し、巡視船「高雄」を急派して対応に当たった。
同船は午前9時40分頃、制限水域に進入したため、台湾側は中国語と英語で警告放送を行い、海域からの即時退去を要求したと海巡署は明らかにした。
中国海警局の船艇は翌19日午前10時55分頃、制限水域を離脱したことが確認された。
東沙諸島は台湾海峡と南シナ海の間に位置する戦略上の要衝であり、南シナ海の領有権問題において重要な意味を持つ地域だ。
台湾は東沙諸島周辺の12海里(約22キロ)を禁止水域、24海里の範囲を制限水域として設定し、管理している。
台湾当局は、中国海警局の船艇が船舶自動識別装置(AIS)を停止したまま航行するなど、不審な動きを続けていると指摘している。
海巡署は「今回の進入も、軍事衝突を避けつつ影響力を拡大する『グレーゾーン戦術』の一環であり、東沙諸島の防衛対応能力を試す目的があった可能性がある」と分析した。














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