
イラン南部のブシェール原子力発電所が米国とイスラエルによる攻撃を繰り返し受け、ペルシャ湾一帯で核不安が強まっている。
イラン原子力庁(AEOI)によると、4日(現地時間)、ブシェール原発近くにミサイルが着弾し、警備員1人が死亡、付属建物の一部も損傷した。イランのアッバス・アラグチ外相は、同原発が戦争開始後に4度爆撃を受けたとしたうえで、米国とイスラエルは核安全を顧みていないと批判した。
戦時下で原発を攻撃する行為は、戦争犯罪に当たる可能性がある。ジュネーヴ諸条約第一追加議定書第56条は、ダムや堤防、原発について、攻撃によって危険な力が放出され、大規模な民間人被害を招く恐れがあるとして、攻撃対象にすることを禁じている。
アルジャジーラは、ブシェール原発の原子炉や使用済み核燃料の貯蔵プールが攻撃を受けた場合、セシウム137のような危険な放射性物質が大気中に放出される恐れがあると報じた。こうした物質は風や水を通じて広範囲に拡散し、数十年にわたって食料や土壌、飲料水源を汚染しかねず、被ばくした人の皮膚熱傷やがん発症のリスクも高めるとしている。
ラファエル・グロッシ国際原子力機関(IAEA)事務局長も、昨年6月にイランとイスラエルの「12日戦争」が起きた際、国連安全保障理事会で同様の懸念を示していた。大量の核物質が存在するブシェール原発が直接攻撃されれば、極めて高いレベルの放射能が放出され、その影響はイラン国境を越えて重大な結果を招き得ると警告している。
ブシェール原発から放射性物質が流出した場合、ペルシャ湾海域も長期にわたって影響を受ける見通しだ。湾岸諸国の多くが海水淡水化に依存しているため、飲料水の供給に支障が出る恐れもある。
米シンクタンクの中東研究所に所属するアラン・アイア氏は、水中の放射能汚染が一定水準を超えれば、淡水化そのものが不可能になる恐れがあると指摘した。カタールのシェイク・ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・ビン・ジャシム・アルサニ首相も昨年、ブシェール原発が攻撃されれば海が全面的に汚染され、3日で水も完全に汚染されるとのシミュレーション結果に言及している。
アラグチ外相はさらに、西側諸国はロシアとウクライナの戦争でザポリージャ原発が問題になった際には強硬に対応したにもかかわらず、ブシェール原発への攻撃には同じ水準で対処していないと非難した。
ブシェール原発から放射性物質が流出した場合、ペルシャ湾海域も長期にわたって影響を受ける見通しだ。湾岸諸国の多くが海水淡水化に依存しているため、飲料水の供給に支障が出る恐れもある。
米シンクタンクの中東研究所に所属するアラン・アイア氏は、水中の放射能汚染が一定水準を超えれば、淡水化そのものが不可能になる恐れがあると指摘した。カタールのシェイク・ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・ビン・ジャシム・アルサニ首相も昨年、ブシェール原発が攻撃されれば海が全面的に汚染され、3日で水も完全に汚染されるとのシミュレーション結果に言及している。
アラグチ外相はさらに、西側諸国はロシアとウクライナの戦争でザポリージャ原発が問題になった際には強硬に対応したにもかかわらず、ブシェール原発への攻撃には同じ水準で対処していないと非難した。
同日、2005年のノーベル平和賞受賞者であるモハメド・エルバラダイ元IAEA事務局長も、米国のドナルド・トランプ大統領を「狂った人間」と厳しく非難したうえで、ブシェール原子力発電所周辺で攻撃が繰り返されている現状は、単なる犯罪の域を超えていると警告した。地域全体が壊滅的な放射性物質流出の危険にさらされ、居住不能となりかねないうえ、周辺環境も汚染される恐れがあると訴えている。













コメント0