
イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は28日(現地時間)、米国との休戦中にもかかわらず3日おきに空爆を受けたとして反発し、米軍基地への報復に踏み切った。IRGCはクウェートにある米軍基地を攻撃したとしており、米国の敵対行為が続けば「より決定的な対応」をとると警告した。
CNBCによると、この日IRGCは準公営メディアのタスニム通信を通じて米軍基地への攻撃を発表した。IRGCは同日午前4時50分ごろ、米空軍基地を標的に攻撃を実施したと主張し、具体的な位置や名称は言及しなかった。IRGCはこの日の米国によるイラン空爆を「侵略」と規定し、こうした事態が繰り返されれば「より決定的な対応」が続くことになり、その結果に対する責任は「侵略者」にあると強調した。
同日、クウェート軍はX(旧Twitter)に投稿し、敵対的なミサイルと無人機(ドローン)の脅威に対応するため自国の防空網が作動し、その後爆発音が確認されたと明らかにした。クウェート軍は長距離兵器の飛来方向については言及しなかった。
クウェートのジャハラ州にはアリ・アル・サレム米空軍基地がある。2月28日から米国・イスラエルの空爆を受けたイランは、空爆当日にクウェートのアリ・アル・サレム基地を標的にミサイルで報復した。
この日の出来事は、米国が2回目のイラン空爆を実施した直後に起きた。イランのメディアは28日午前1時30分にホルムズ海峡に接するイラン南部バンダルアッバース東方で爆発音が3回聞こえ、その後数分間イランの防空網が稼働したと報じた。FOXニュースなど米メディアは当局者の話として、米軍がこの日バンダルアッバース近くのドローン監視施設1か所を空爆し、イランの攻撃用ドローン4機を撃墜したと伝えた。先月8日に休戦に入っていた米国とイランは、休戦前日の7日にもホルムズ海峡近くで交戦していた。イラン攻撃を指揮する米中央軍は25日の発表で、自衛目的でイランの機雷設置艦とイラン南部のミサイル発射台を空爆したと述べた。
終戦交渉の停滞により対立が激化している。FOXニュースに話した米当局者は、イランのドローンがホルムズ海峡近くの米軍と海峡通行に脅威を与えたと強調した。当局者は28日の措置が防御的で抑制的なものであり、休戦維持が目的だと説明した。CBSに語った別の当局者も、今回の攻撃があったものの休戦は維持されていると語った。
この日イラン国営放送(IRIB)は通信アプリのTelegramを通じて、28日0時以降に船舶4隻がイラン軍と事前調整なしにホルムズ海峡を渡り、ペルシャ湾に入ろうとしたと明らかにした。船舶が警告を無視したため警告射撃を行い引き返させたとも述べた。同日、タスニム通信はIRGC海軍が、レーダーを切ってホルムズ海峡を通過しようとした米タンカーに発砲したと報じた。死傷者や物的被害はなかったとも伝えた。
米国は軍事行動と同時に金融制裁も科した。米財務省は27日、公式サイトを通じて、イランが18日にホルムズ海峡の通航管理を目的として新設したペルシャ湾海峡庁(PGSA)を特別制裁対象(SDN)に指定したと発表した。財務省はPGSAについて、IRGCが国家的なテロ資金調達を目的にホルムズ海峡通航船舶から搾取しようとする新たな手段だと説明した。財務省は法定通貨のみならず、暗号資産などのデジタル資産、相殺取引、非公式交換、現物決済など、PGSAとのあらゆる取引を禁止した。ホルムズ海峡を通過する船舶がイランへの通行料を支払えないようにする措置とみられる。
トランプ大統領は27日、ホワイトハウスの閣僚会議でイラン戦争の終結交渉に言及し、「これまでのところ、われわれが納得できる水準に達していない」と述べた。イランが和解を望んでいるとしたうえで、「そうなれば交渉が成立するが、そうでなければわれわれはただ(仕事を)終わらせなければならない」と語り、休戦破棄の可能性を示唆した。















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