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「抹茶が消える」…世界中で沸騰する“抹茶バブル”に供給崩壊、日本産は高級品から“買えない品”へ

竹内智子 アクセス  

世界中で抹茶ラテや抹茶スイーツが人気を集める中、日本産の高品質な抹茶が姿を消しつつある。急増する需要に猛暑と米国の関税政策が追い打ちをかけ、供給網は限界を迎えている。

『BBC』は26日、スターバックスの定番商品からSNSを席巻する動画まで、抹茶人気があらゆる形で拡大していると報じた。TikTokやInstagramでは自宅で作る抹茶レシピや試飲レビューが拡散され、訪日観光の急増も現地消費を一気に押し上げている。

だが、ブームの熱気とは裏腹に、生産現場では危機感が高まっている。日本国内で抹茶原料の約4分の1を担う京都では、近年の猛暑と異常気象で収穫量が激減。高齢化による後継者不足も深刻で、安定供給はますます困難になっている。

引用:Pixabay*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:Pixabay*この画像は記事の内容と一切関係ありません

米国の輸入業者「ミズバティ・カンパニー」のローレン・パーヴィス代表は、「以前は1カ月分あった在庫が、今では数日で底を突く」と語る。中には1日で1キロ以上の発注をかけるカフェもあるという。

こうした状況を受け、一部の専門店では購入制限を設け始めた。東京や京都の茶道体験施設では入荷待ちが常態化し、「茶禅」を運営する茶道家は「以前は数日で届いた茶葉が、いまは1週間以上かかる」と明かしている。

急増する需要は価格にも直結しており、国内の一部店舗では今年だけで抹茶の価格が約30%上昇した。さらに米国政府が日本産製品に対し15%の関税を上乗せする新協定を締結し、米国の消費者が支払う実質価格も跳ね上がる見通しだ。

農林水産省の統計によれば、抹茶の生産量は2010年から2023年の間に3倍以上に増え、昨年の緑茶輸出額は前年比25%増の3,640億円に達した。一方で、抹茶が本来の茶道文化から離れ、「転売用の高級素材」として扱われることに懸念を示す声も出ている。

抹茶専門カフェ「THE MATCHA TOKYO」は、「いまは低品質の抹茶まで高値で売れているが、2〜3年で需要は落ち着き、バブルは弾けるだろう」と見通している。

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