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「気づけば8割が中国だった」…中国の大学が”世界研究力1位”に駆け上がった本当の理由

竹内智子 アクセス  

引用:depositphotos
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大学の研究力を評価する世界大学ランキングで、中国の大学が急速に存在感を高めている。これまで国際的な研究を主導してきた米国の大学は後退し、ハーバード大学は首位から3位へと順位を落とした。

18日付の「ニューヨーク・タイムズ(NYT)」によると、学術誌に掲載された論文の量と質を基に大学の研究力を評価する「2025年版CWTSライデン・ランキング」で、中国の浙江大学(せっこう)が総合1位に選ばれた。評価対象は、2020年から2023年にかけて発表された各大学の論文だ。

上位10校を見ると、ハーバード大学(3位)とカナダのトロント大学(10位)を除き、残る8校はいずれも中国国内の大学が占めた。

首位となった浙江大学は、中国のAI企業「ディープシーク」の梁文鋒(リャン・ウェンフォン)氏、「ディープロボティクス」の朱啓国(ジュー・チーグオ)氏、「メニコア・テック」の黄暁煌(ホアン・シャオホアン)氏など、中国で「六小龍」と呼ばれる新興テック企業の創業者を輩出した大学としても知られる。「中国の工学系分野の躍進」を象徴する存在と位置付けられている。

20年前は状況が正反対だった。2000年代初頭のトップ10には米国の大学が7校を占め、ハーバード大学が首位に立っていた。当時、中国の大学で25位以内に入ったのは浙江大学のみだった。

CWTSは論文数や被引用数を中心に大学の研究生産性を評価している。現在もハーバード大学は「高被引用論文数」では世界1位を維持しているが、総合的な研究生産性では3位に後退した。

こうした中国大学の躍進の背景には、中国政府による大規模な投資と制度的支援があるとみられている。習近平国家主席は、科学技術力が国家競争力に直結すると繰り返し強調しており、中国は巨額の予算を投じて大学研究を支援するとともに、海外研究者の誘致にも力を入れている。昨年には、科学・技術・工学・数学(STEM)分野の学位取得者や研究者を対象とした専門ビザ制度も新設した。

一方、米国は対照的な動きを見せている。ドナルド・トランプ政権は大学研究費を数十億ドル規模で削減し、反移民政策の影響で留学生や外国人研究者の受け入れにも支障が生じている。昨年8月時点で米国に入国した留学生数は、前年同期比で19%減少した。

NYTは「米政府が研究予算を大幅に削減する中で、今回の大学ランキングの変動が起きた」と指摘し、「トランプ大統領の政策が米大学の相対的な地位低下を直接引き起こしたと断定することはできないものの、その流れを加速させる可能性はある」と分析している。

マサチューセッツ工科大学(MIT)のラファエル・レイフ元学長も最近、「中国から発表される論文の量と質は非常に高く、米国の成果を上回っている」と評価した。

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