
アメリカの名門大で、インド出身の留学生が母国の伝統料理を食べていたところ、職員から面と向かって「臭いがひどい」と言われ、物議を醸している。この出来事は人種差別をめぐる訴訟へと発展し、大学側は約2年後、当留学生に20万ドル(約3,177万円)を支払うことで和解したということが明らかになった。
19日(現地時間)「インディペンデント」によると、アメリカのコロラド大学ボルダー校で人類学の博士課程に在籍していたインド出身の留学生、アディティア・プラカシュさんは、大学から20万ドルを超える和解金を受け取ったという。
トラブルの発端は2023年9月5日。当時、博士課程1年目だったプラカシュさんは、自宅から持参したインド料理「パーラク・パニール」を学科の食堂の電子レンジで温めていた。パーラク・パニールは、すりつぶしたほうれん草にチーズを加えたインドの伝統的なカレー料理だ。
その際、食堂に入ってきた職員が「臭いがひどい」と侮辱的な発言をし、刺激的な臭いの食べ物は電子レンジで温めるなと不満を述べた。
プラカシュさんは「ただの食べ物だ」と応じ、その場を離れて食事を続けたものの、深い疎外感と悲しみを覚えたと語っている。
その後、プラカシュさんが説明を求めて職員に話しかけたところ「サンドイッチは大丈夫だが、カレーはダメだ」と言われ、さらには食事の容器を捨てられる事態となった。
プラカシュさんは、これを明確な人種差別的侮辱だと受け止めたという。
事態はやがて大学全体を巻き込む問題へと発展した。
プラカシュさんの恋人で、同じ学科の博士課程の学生兼ティーチングアシスタントのウルミ・バタチャリヤさんが、他の学生たちと共に連帯する形で意図的にインド料理を温めたところ、学科側は彼らのことを学生行動担当部署に報告したのだ。
さらにバタチャリヤさんは、この出来事を授業内で人類学的事例として取り上げたが、事態はそこで終わらなかった。
2024年1月、大学は2人を専攻外の指導教員に再配属させ、ティーチングアシスタントの資格と研究費支援を剥奪した。これにより、2人の在留資格までもが危険にさらされることとなったのだ。
結局、訴訟を経て、プラカシュさんとバタチャリヤさんは和解金を受け取った。しかし、法的な争いは終わったものの、終業することができなかったという被害は残ったままだという。大学は彼らの博士課程在籍を認めず、代わりに修士号を授与し、和解条件として再入学および雇用を禁止した。
大学の広報担当、デボラ・メンデス=ウィルソンさんは「2023年にこの申し立てがなされた際、真剣に受け止め、大学はこれを重大に受け止め、あらゆる差別・嫌がらせの訴えと同様、定められた手続きに従って対応した」とし「9月に学生側と和解したが、本件について大学側が責任を認めたものではない」と明らかにした。
プラカシュさんは今回の出来事を単なる個人的な不幸とは捉えていないという。「これは、私たちの民族が長年耐え続けてきた問題だ」とし「もしこれが私たちが進まなければならない道なら、進むしかない。私たちの民族は、より良い未来を迎えるべきだ」と訴えた。














コメント1
磯爺
フランスの人種差別はひどいらしいが、かのアメリカでさえこの体たらく。白人至上主義が染み込んでいる証拠だ。 海外在住者だがインド料理は奥が深く、色んな国で試したが不思議と辛い料理は無く旨みが強く驚いた。そしてインド人は優しくてとてもフレンドリーだ。