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「愛犬に舐められ敗血症に」…“ただの体調不良”のはずが8か月闘病 両手両足を失った女性の再出発

有馬侑之介 アクセス  

引用:GoFundMe
引用:GoFundMe

イギリスで薬局スタッフとして勤務していた女性マンジット・サンガさん(56)は、2022年7月のある日曜日、体調不良を理由に出勤後間もなく帰宅した。

翌朝、マンジットさんは意識を失った。手足は氷のように冷たくなり、唇は紫色に変わっていた。呼吸さえも困難な状態だった。

夫のカム・サンガさん(60)は「頭が真っ白になった。「頭が真っ白になった。なぜたった一日で突然こんなことになるのかと、疑問ばかりが浮かんだ」と当時を振り返った。マンジットさんはただ土曜日に犬と遊び、日曜日に出勤しただけなのに、月曜日の夜に昏睡状態に陥ったのだ。集中治療室にいる間、彼女は6回も心停止を起こした。

診断は敗血症だった。敗血症は、傷口などを通じて細菌やその他の微生物に感染し、それによる毒素が身体の臓器各所に中毒を引き起こし、体の免疫系が反応して現れる症状を指す。寒気を伴う高熱、低体温と伴う関節痛、頭痛、倦怠感、激しい震え、重度の呼吸困難など様々な症状が現れる。

治療法は、敗血症を引き起こしたと疑われる菌の培養検査を行い、抗生物質や抗真菌薬で治療する。

マンジットさんの病状が悪化すると、医療チームは膝下から両足を切断し、続いて両手も切断した。

脾臓も切除され、肺炎とも闘わなければならなかった。胆石症まで発症し、追加手術の可能性も示された。
医療チームは、マンジットさんが小さな傷や引っかき傷を愛犬に舐められたことが、敗血症を引き起こした可能性があるとみている。

また、死亡の可能性が高いと判断したが、彼女は結局それを乗り越え、8か月間に及ぶ入院生活を終え、2023年2月18日に退院し自宅に戻った。

マンジットさんは「突然倒れてから最初の1か月は、何も覚えていない。一体何が起きたのか分からなかった」と述べた。

カムさんは「妻は本当に強い。毎日今日は妻が亡くなるかもしれないと思っていたが、妻は毎日私たちの予想を覆すように乗り越えた」と伝えた。

夫妻は、ロボットハンドを含む最新の義手義足を用意するために、インターネット募金サイト「GoFundMe」で支援を呼びかけた。募金と夫婦が一緒に働いていた建材流通業者「Screwfix」での募金活動を通じて、2万2000ポンド(約461万円)以上を集めた。

マンジットさんは「短期間で手足をすべて失うというのは非常に大きな出来事だ」と述べ、「敗血症は非常に深刻な病気であり、決して軽視してはいけない」と強調した。

続けて、「義足を装着して歩いて再び職場に戻りたい。椅子にも、ベッドにも十分なくらい座った。今度は歩く番だ」とリハビリへの決意を示した。

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