
中国のマンションで、自宅前の遊び場で遊んでいた5歳の女児が、突然走ってきた馬に巻き込まれ、2キロ近く引きずられて亡くなる痛ましい事故が起きた。女児は今年9月に小学校入学を控えていたといい、悲しみが広がっている。
中国メディア光明網は26日、今月12日に中国貴州省貴陽市白雲区のあるマンションの敷地内で事故が起きたと伝えた。当時、遊び場の近くで遊んでいた子どもたちのところへ黒と白の馬2頭が走ってきた。驚いた子どもたちが悲鳴を上げて逃げ惑うなか、1頭の手綱が5歳の女児シャオシュアンさん(仮名)の首に巻きついてしまった。
馬はそのまま走り去り、女児は手綱で首を絞められたまま敷地外まで引きずられ、最終的な発見地点は当初遊んでいた場所から約2キロも離れていた。
現場を目撃した住民たちが慌てて馬を追いかけたが、その速さに追いつくことはできなかった。女児の父親であるイェンさんは「馬が敷地を出てから、500メートルほど進んだ時点で、もう姿は見えなくなっていた」と振り返った。
事故当時、シャオシュアンさんは幼稚園から帰宅した直後で、友達と少し遊ぼうと外に出ていた。母親は自宅で10か月の赤ちゃんの世話をしていたといい、娘が出かけてから10分も経たないうちに「子どもが大ケガをした」と近所の人々の叫び声が聞こえてきたという。
母親が現場に駆け付けた時、女児はすでに意識がもうろうとしており、危ない状態だった。全身が土まみれで、首と頭、肩の部分には深刻な損傷が残っていた。靴下や服のほとんどは脱げたり裂けたりしていた。
女児はただちに病院へ搬送されたが、まもなく息を引き取った。検視の結果、首が絞まったことによる窒息と頭部の損傷が死因と特定された。
事故を起こした馬の飼い主は、同じ敷地内に住む60代の男性、ホーさんであることが判明した。ホーさんは敷地の裏手にある山の近くで数年前から馬を飼っており、近隣の観光地で観光客向けの乗馬体験用として活用し、収益を得ていたという。
問題視されているのは、その飼育環境だ。住民らによると、馬の飼育場所はマンションからわずか30メートルほどしか離れておらず、敷地の裏手には目立った柵も設けられていなかった。一部の住民はかねてから安全上の懸念を訴えてきたものの、何の対策も講じられてこなかったと主張している。
事故当日、ホーさんは馬を敷地の外にある空き地につないだまま、その場を離れていたことが捜査で分かった。直近の降雨で地面がゆるんで杭がぐらつき、驚いた馬たちが杭から外れてマンションの敷地内に走っていったとみられる。
地元警察は現在、ホーさんを過失致死罪の疑いで立件し、捜査を進めている。
遺族は、単なる個人の過失にとどまらず、管理体制の不備についても調査するよう求めている。「なぜ住宅地のすぐそばで馬を飼わせていたのか、まったく理解できない」と訴えるとともに、住民からの苦情が繰り返されていたにもかかわらず、何ら有効な手立てが講じられなかった点についても批判の声を上げている。
1か月後に誕生日を迎え、9月には小学校入学を控えていたシャオシュアンさんは、いつものように家の前で遊んでいた夕方、帰らぬ人となった。
ネット上でも衝撃と怒りの声が渦巻いている。「どれほど怖かっただろうか」「住宅地で馬を飼うこと自体がありえない」「事故が起きるまで誰も動かない、典型的な安全意識の欠如だ」といった反応が相次いでいる。
















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