
欧州全域を襲った早い初夏の猛暑により、フランスが気象観測史上最も高い気温を記録した。極度の暑さを避けようとした結果、全国で数十人が溺死するなど、人命被害も相次いでいる。
23日のガーディアンなど海外メディアによると、フランス気象庁はこの日、全国平均気温が29.8度を記録し、気象観測を開始した1947年以降最も高い気温を記録したと発表した。これは史上最悪の猛暑として記録された2003年8月と2019年7月の既存最高記録(29.4度)を更新した数値だ。
地域別では南西部ランド県のピソスが最高44.3度まで上昇し、ボルドーも42.1度を記録するなど、全国各地で歴代最高気温が続出した。気象庁は、全国の約半数にあたる54県に最高レベルの熱波警報を出した。夜間も異例の暑さが続き、観測史上最も厳しい水準の熱帯夜になっているとして警戒を呼びかけた。

「最悪の猛暑」により、人命被害も増えている。セバスチャン・ルコルニュ仏首相は危機管理閣僚会議を招集する前に行ったブリーフィングで、「18日以降1週間も経たないうちに、安全管理者のいない水泳禁止区域などで最低40人が溺死する悲劇が発生した」と述べ、「被害者の大半は若年層だ」と明らかにした。このほか、車両に放置された幼児2人が死亡する事故もあった。
死亡につながる可能性のある猛暑により、幼稚園と小・中学校など1350余りの学校が休校している。また、エッフェル塔は猛暑のため、通常より8時間以上早い16時に早期閉館し、ルーヴル美術館も建物内の熱気蓄積と観覧客の安全を理由に短縮運営に入った。イル=ド=フランス(首都圏)当局は線路変形など鉄道交通麻痺の可能性を警告し、市民にリモートワークを勧め、南西部ゴルフェッシュ原子力発電所は冷却水として使用する近くの川の水温が安全基準(28度)を超えたため、原子炉1基の稼働を一時中断した。
気候学者たちは今回の猛暑の原因として、北アフリカのサハラ砂漠から吹き込む熱い空気のかたまりが欧州上空に停滞しているためだと分析している。
猛暑はフランスだけでなく、欧州全域を揺るがしている。イギリス気象庁は史上最高気温である40度に迫ると予想されるため、歴代2番目の最高レベルである「赤色」猛暑警報を発令した。イタリアもミラノ、ローマなど15の都市に猛暑警報を出した。イタリア全域ではエアコン使用急増による停電事態や熱中症患者の救急室行きが相次いでいる。スペインでも暑さは深刻だ。南部コルドバや北部ビルバオなどに最高レベルの危険警報が出され、アルメリアなどでは夜の最低気温が3日連続で30度を超える「超熱帯夜」となっている。
国際連合(UN)のアントニオ・グテーレス事務総長はロンドンで開かれた気候行動週間のイベントに出席し、「欧州で続く熱波とエネルギー危機は、どちらも化石燃料という同じ破壊的な原因から生じている」と指摘した。気候危機への対応に向け、世界各国に早急な行動を求めた。仏気象庁は、厳しい暑さが今週後半まで続くとの見方を示している。















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