
フランス・パリ中心部の地下鉄駅で、女性乗客3人に対して刃物のようなものを振り回したとして、20代の不法滞在者の男が逮捕された。
AFP通信や仏紙ル・モンドなどの報道によれば、26日(現地時間)午後4時15分から4時45分ごろにかけて、パリ地下鉄3号線のアール・エ・メティエ駅、レピュブリック駅、オペラ駅で、刃物を用いた襲撃事件が相次いで発生した。被害者はいずれも女性で、脚などに軽傷を負ったが、命に別条はない。
パリ警察は事件発生直後、駅に設置された防犯カメラの映像などを基に逃走した容疑者の特定を進め、携帯電話の位置情報も踏まえて追跡した結果、同日午後6時55分ごろに男を逮捕した。
逮捕されたのはマリ国籍の男(25)で、フランスに不法滞在していた。警察によれば、男には過去に薬物を使用した状態で器物損壊事件を起こしたほか、昨年1月には窃盗およびわいせつ行為の罪で有罪判決を受けた前科がある。
フランスのヌニェス・パリ警視総監は、「容疑者は7月に釈放された直後、国外退去命令(OQTF)を受けていたが、送還手続きの遅れにより居住制限の措置を受けた状態でフランスに滞在していた」と説明した。その上で、「送還が実現しなかったことは遺憾である。公共の秩序を脅かす不法滞在外国人を追放するための取り組みを継続している」と強調した。
事件直後、レピュブリック駅など一部の駅では運行が一時中断されたが、約1時間後に再開された。地下鉄3号線には、乗客の安全確保のため警備員が増員配置された。捜査当局は、容疑者の犯行動機を含め、事件の詳しい経緯を明らかにするため、捜査を進めている。













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