エヌビディア、時価総額で再び世界首位に

「AIスーパーサイクル」の波に乗るAI時代の覇者

引用:エヌビディア
引用:エヌビディア

エヌビディアが再び世界の頂点に立った。6月27日(米現地時間)、株価は過去最高値を更新し、時価総額は3兆8,000億ドル(約547兆6,348億円)に達した。マイクロソフトを抜き、再び世界で最も価値ある企業に返り咲いた格好だ。

株価は6月に入ってから10%以上上昇し、初めて150ドル(約2万1,617円)台を突破。4月の米中関税発表後に一時下落した水準からわずか2か月で66%もの急騰を遂げている。

快進撃の原動力は、やはりAIインフラ投資の爆発的拡大だ。2024年末時点でエヌビディアは、GPU市場で約82%、データセンター市場では実に98%のシェアを押さえている。マイクロソフト、グーグル、アマゾンなど、米ビッグテック各社がAI関連設備に巨額を投じていることが追い風となった。

エヌビディアのCEO、ジェンスン・フアンは「AIインフラはまだ始まったばかり」と語っており、中長期的にも旺盛な需要が続くとの見方を示している。

同社の最新チップ「ブラックウェル」も追い風だ。マイクロソフトやグーグル、オープンAIといった主要顧客がすでに導入しており、需要が供給を上回る「売れすぎ状態」が続いている。

今後の成長見通しについても市場は強気だ。1〜3月期の売上高は前年同期比で69%増の441億ドル(約6兆3,566億円)、純利益は140億ドル(約2兆180億円)を超えた。ウォール街では「AIバブルはまだ序章に過ぎない」との声もあり、時価総額は18か月以内に5兆ドル(約720兆8,225億円)、長期的には6兆ドル(約864兆9,869億円)超えとの予測も飛び出している。

ただ、リスクもある。米国の対中輸出規制の影響で、第1四半期だけでも25億ドル(約3,604億2,487万円)相当のGPU出荷がストップ。第2四半期にはさらに80億ドル(約1兆1,534億円)の損失も見込まれている。

また、AMDをはじめとする競合や、マイクロソフト、メタ、アマゾンなどの自社製AIチップ開発が進めば、エヌビディアの市場支配力や価格設定能力には中長期的な圧力が加わることになる。

竹内智子
竹内智子

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