
タイの病院が、中国から出産目的で訪れた女性が産んだ子どもの出生証明書を改ざんし、タイ国籍の取得を手助けする「国籍ロンダリング」ビジネスを行っていたとして摘発された。
タイ紙カオソッドの英語版によると、タイ警察は9日、バンコクのトンブリー地区にある病院と区役所の関係者を逮捕した。
この病院は、中国人女性が院内で出産すると、出生証明書に偽のタイ人の父親の名前を記載し、新生児がタイ国籍を取得できるように不正に手続きを行っていた疑いが持たれている。
逮捕されたうちの一人、A容疑者は同病院の診療記録担当の職員で、7万バーツ(約33万6,800円)のパッケージ商品を使って、出産を希望する中国人客を集める勧誘役を担った疑いがある。
A容疑者は1件につき約2万バーツ(約9万6,000円)を受け取り、関連書類の処理や調整に当たり、5年以上にわたってこうした行為を続けてきたことが捜査で分かった。
病院の記録を調べた結果、過去5年間にタイ人の父親の名義で出生届が出された新生児のうち164人が、実際には出産のために渡航してきた中国人女性が産んだ子どもだったことが判明した。この164人については、タイ人の父親に関わる妊婦健診の記録が一切なく、警察は名義上の父親であるタイ人男性らが子どもの認知手続きのためだけに病院を訪れたとみている。
警察はトンブリー地区の区役所職員も逮捕した。この職員は、認知の手続きを手助けし、出生証明書を発行したとして、共犯の疑いが持たれている。
捜査当局は、事件への関与が疑われる中国人の親らの資産を差し押さえるための捜索令状を請求するなど、捜査範囲を拡大していく方針だ。

















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