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制動トラブルでフェラーリ「プロサンゲ」541台リコール!最高725馬力のV12モデルに潜む“電気干渉”の危険

山田雅彦 アクセス  

フェラーリがブランド史上最大規模となるリコールを発表した。対象は同社初の4ドアモデル、プロサングエ(Purosangue)。世界計541台の車両に制動性能低下の可能性がある電気的欠陥が判明し、大規模な点検対応が進行中だ。

問題の原因は助手席フットレストとフューズボックスの電源供給装置が物理的に接触すること。NHTSA(米国道路交通安全局)への報告書によれば、短絡によりブレーキ出力が一時的に低下し、ダッシュボードに警告灯が点灯する恐れがあるとされている。

完全にブレーキが効かなくなるわけではない。しかし、制動性能が低下した状態での走行は事故リスクを高めるため、欠陥を放置すれば深刻な問題に発展する可能性が指摘されている。

この問題は中国市場で最初に発生した1件の兆候から認識された。当該車両では軽微な短絡のみ確認され、事故や負傷報告は存在しない。それでもフェラーリは予防措置として即時リコールを決断した。

修理方法は極めて簡単。フットレストとフューズボックスの間にスペーサーを挿入して接触を防ぐ構造的措置だ。全541台を対象に、フェラーリは2025年9月21日からディーラーとオーナーに通知を開始する予定である。

また、フェラーリ・ジャパンでも同時期の対応が予想される。過去、同社は国内で数千台規模のリコール実施経験があり、今回も国土交通省報告の届け出が見込まれる。そのため、日本導入車についても正規代理店を通じて点検案内が行われる可能性が高い。

プロサングエは6.5リッター自然吸気V12エンジンを搭載し、最高出力725馬力、最大トルク716Nm(約73kgm)、0‑100km/h加速3.3秒、最高速310km/hという圧倒的なパフォーマンスを誇る。この性能を支える制動システムの信頼性は極めて重要であり、今回の欠陥は高性能車としての価値を損なうリスクを孕む。

同モデルはフェラーリ初の4人乗り4ドアGTカーであり、SUV的性格を持ちながらフェラーリはこれを「スポーツカー」として位置づけている。主な競合はランボルギーニ・ウルスやアストンマーティンDBX707、ロールスロイス・カリナンであり、各ブランドが快適性と性能で差別化を図っている。

現時点で事故や負傷の報告はないが、オーナーにはブレーキ警告灯の点灯状況を日常的に確認することが求められる。異常が認められた場合、リコール通知を待たずに速やかに正規サービスで点検を受ける意識が必要とされる。

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