米軍空爆→イラン報復→フーシ派参戦…中東を揺るがす“連鎖攻撃”の行方

米国とイランの交戦により、中東戦争をめぐる脆弱な停戦体制が崩壊する中、米国は3日連続でイランに対する大規模な夜間空爆を実施した。イランの攻撃を受けたアラブ首長国連邦(UAE)所有のタンカーで死者が出るなど、民間人の人的被害への懸念も高まっている。
米中央軍(CENTCOM)は13日(現地時間)、SNSの「X(旧Twitter)」を通じて「最高司令官(米国のドナルド・トランプ大統領)の指示に従い、米軍はブーシェフル、チャーバハール、ジャースク、コナーラク、アブムサを含むイラン全土の軍事目標を成功裏に攻撃し、イランの商船攻撃能力を弱体化させた」と発表した。米中央軍は、米軍が今回の作戦でイランの海軍基地を攻撃する際、海上ドローン(無人機)を初めて投入した事実も明らかにした。
トランプ大統領はイランへの空爆直前、保守系ラジオ番組の司会者との電話インタビューで、「今夜と明日、彼ら(イラン)を非常に強く攻撃する」と述べ、大規模な追加空爆を予告した。彼は「イランは終戦了解覚書(MOU)という『試験』に合格しなかった」とし、軍事攻撃と海上封鎖を並行する方針を明確にした。
米軍の空爆直後、イランの報復措置も続いた。ブルームバーグなどはUAE国防省の発表を引用し、「オマーンの領海を経てホルムズ海峡を通過中だったタンカー2隻がイランの巡航ミサイルに被弾し、インド人船員1名が死亡、8名が負傷した」と報じた。イラン軍も国営放送を通じて、米国側の船舶とクウェート国内の米軍施設・装備を精密攻撃したと主張した。
さらに、イランの支援を受けるイエメンの反政府武装組織フーシ派がサウジアラビアを攻撃し、危機は中東全域に拡大している。フーシ派は同日、弾道ミサイルとドローンでサウジアラビアのアブハー国際空港を攻撃したと発表した。フーシ派のヤヒヤ・サリー報道官は声明で、今回の攻撃はサウジアラビアによるイエメンの首都サヌア国際空港への空爆に対する報復だとし、「サウジアラビアによるサヌア空港への違法な封鎖が完全に解除されるまで、世界各国の航空会社によるサウジアラビア領空への進入を認めない」と警告した。フーシ派側の外交当局も別の声明を発表し、2022年に国際連合(UN)の仲介で合意したサウジアラビアとの停戦を終了すると宣言した。
一部では、ホルムズ海峡が事実上閉鎖された状況下で、サウジアラビアにとって唯一の物流・エネルギー輸送ルートになっている紅海の航路と領空をフーシ派が代わりに脅かすことで、中東における米国の影響力を弱めるとともに、サウジアラビアの行動を封じようとするイランの高度な戦略だとの見方が出ている。















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