
ドローン中心の軍事力再編を進めてきたウクライナの国防相が退任し、新たな国防相が任命される見通しとなったことを受け、反対の声が広がっている。
ウクライナのミハイロ・フェドロフ国防相は16日(現地時間)、自身のX(旧ツイッター)で「国防相としてウクライナ国民に奉仕できたことは大きな名誉だった」と投稿し、退任する意向を表明した。
フェドロフ国防相は在任中の成果として、ドローンへの投資拡大やロシア軍による衛星通信サービス・スターリンク利用の妨害などを挙げた。
後任には、現内相のイゴール・クリメンコ氏が指名される見通しだ。
今回のウクライナ国防相交代はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が12日に表明した内閣改造の一環となる。
ゼレンスキー大統領は新首相候補に国営エネルギー企業ナフトガスのセルヒー・コレツキーCEOを指名している。
フェドロフ国防相は今年1月に就任して以来、ドローンを中核とする軍改革を推進してきた。
ウクライナ軍が主に使用してきた中国製戦闘ドローンに代わる国産ドローンの開発に着手したほか、AIを活用した兵器や防衛システムの開発にも力を入れたと評価されている。
ウクライナが最近、長距離ドローンを活用してロシアへの圧力を強めることができた背景には、フェドロフ国防相の取り組みがあったとの見方も出ている。
一方で、フェドロフ国防相は国防調達制度の改革を進める過程で軍内部の既得権益層と対立したほか、徴兵制度の改編を迅速に進められなかったことが、更迭の要因になったとの指摘もある。
フェドロフ国防相は、なお残る課題として「国防省を北大西洋条約機構(NATO)基準と常識に沿った組織へ改革すること」を挙げていた。
フェドロフ国防相の更迭方針が明らかになると、16日午前にはウクライナ各地で更迭に反対する大規模な抗議デモが行われたとAFP通信などが報じた。
デモ参加者らは広場に集まり「恥ずべき決定だ」「フェドロフ氏を復帰させろ」などと叫んだ。
与党所属のオレクサンドル・メレシュコ議員は「フェドロフ国防相は国防省の真の改革への希望だった」と述べ、更迭を惜しんだ。















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