
安山市(アンサン市)の息子であり、地元を代表するトロット歌手オ・ヘビンの人生が公開された。ステージでは情感あふれる歌声でファンを魅了しているが、実は8年目の巫者として生きるもう一つの顔を持っていた。
6日、YouTubeチャンネル「特種世上-あの時あの人」には、「父が亡くなると言われて… トロット歌手オ・ヘビン、巫者になった理由」と題した映像が公開された。
オ・ヘビンが巫者の道に入ったのは7年前、大学に入学したばかりの頃だった。普通ならキャンパスライフを楽しんでいる年齢で神降ろしを受けることになった理由は、父親の存在だった。
当時、父親は原因不明の激しい痛みに苦しめられていた。病院でも病名を特定できず、長い間つらい時間を過ごしていたという。

オ・ヘビンは、「父親が亡くなる」と言われたことで、前後も考えず神を受け入れる決心をした。たとえ1年だけでも父親に長く生きてほしいという切実な思いが、彼を神堂へと向かわせた。
母のチェ・ムニは、息子が自分のために険しい道を選んだようで、今も申し訳ない気持ちを抱えて生きていると語った。
巫者として人々の悩みを聞き、幸せを祈る人生を送りながらも、オ・ヘビンは歌手の夢を一度も諦めなかった。
幼い頃から歌うことが好きだった彼にとって、最も気楽に歌える練習室はトイレだったという。歯磨き粉をマイク代わりにし、音がよく響くトイレで毎晩歌の練習を続けていた。

彼がここまで歌手の夢に本気で向き合う理由は、自身の情熱だけではなかった。父が果たせなかった夢を代わりに叶えたいという思いも大きかった。
亡くなった父親は生前、「せめてお前だけでも歌手の夢を叶えてほしい」と話していたという。その言葉が、今もオ・ヘビンが歌い続ける原動力になっている。
最近は地域イベントや祭りの出演も増え、歌手としての活動と巫者としての生活を並行しながら、休む暇もない日々を送っている。
体調を崩し、占いを見ることもできないほど疲れ切る時もあるという。しかし、ひとたびステージに上がれば、そんな様子を感じさせないほど明るいエネルギーを放っていた。
亡き父の納骨堂を訪れたオ・ヘビンは、「心配しないで」と語りかけながら、父が夢見ていた願いを必ず叶えると固く誓った。















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