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「長時間座る生活してませんか?」アルツハイマー発症リスクを高める可能性…最新研究が警鐘

荒巻俊 アクセス  

長く座る生活、アルツハイマーのリスクに

運動を定期的に行っていたとしても、長時間座ったり横になったまま過ごす生活習慣は、アルツハイマー病の発症リスクを高める可能性があるという研究結果が発表された。

引用:Pixabay*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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英紙「デイリー・メール」は最近、米バンダービルト大学医療センターの研究チームが、アルツハイマー病の予防に運動は大きな効果がないという研究結果を、国際学術誌『アルツハイマーと認知症』に発表したと報じた。アルツハイマー病は、アミロイドβやタウタンパク質といった異常タンパク質が脳内に蓄積し、神経細胞が徐々に死滅していく退行性の神経疾患である。全認知症患者の約50~60%がアルツハイマー型認知症とされている。

研究チームは、アルツハイマー病の症状が見られない50歳以上の成人400人以上を対象に追跡調査を実施した。参加者には研究期間中、腕時計型のデバイスを装着させ、日常生活における活動量を測定した。そして、7年後に認知機能テストと脳スキャンによる評価を行ったという。

その結果、運動量に関係なく、毎日長時間座ったり横になっていた人は、認知機能テストで低いスコアを示し、記憶や学習に関与する「海馬(かいば)」の体積も大幅に縮小していた。海馬の萎縮は、アルツハイマー病の主要な症状の一つとされている。

注目すべきは、参加者の10人に9人が週150分以上の運動を行っていたにもかかわらず、このような結果が見られた点である。特に、アルツハイマー病の遺伝的リスク要因であるAPOE-e4遺伝子を保有する人において、その傾向はさらに顕著だった。APOE-e4は、「アポリポプロテインE(Apolipoprotein E)」遺伝子の変異型の一つであり、アルツハイマー病との関連が知られている。およそ50人に1人の割合で見られ、ハリウッド俳優のクリス・ヘムズワース氏もこの遺伝型を持っていると伝えられている。

研究の主著者であるマリッサ・ゴグニアット博士は、「たとえ健康的で活動的な生活を送っていたとしても、長時間座り続けることを避けることが重要だ」と述べ、「毎日運動していたとしても、座っている時間を最小限に抑えることで、アルツハイマー病の発症リスクを下げることができる」と説明した。

この研究では、座っている時間がアルツハイマー病のリスクを高める正確なメカニズムまでは解明されなかったものの、長時間の座位によって脳への血流が滞り、それが長期的に脳の構造的変化を引き起こし、アルツハイマー病の発症に影響を与える可能性があるという仮説が提示された。

共同執筆者であるアンジェラ・ジェファーソン教授は、「この研究は、特にアルツハイマー病に対する遺伝的リスクが高い高齢者にとって、座っている時間を減らすことが重要であることを示している」と語り、「一日中座りっぱなしの習慣を見直し、身体を動かすことが脳の健康にとって非常に重要だ」と強調した。

日常生活で座っている時間を減らすためには、仕事中にこまめに立ち上がってストレッチをしたり、周囲を歩いたり、スタンディングデスクを使用したり、公共交通機関を積極的に利用し短距離は歩くなどといった工夫が有効とされる。

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