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中国製AIチャットボット「ディープシーク」、天安門事件や台湾問題への言及を即座に削除 リアルタイム検閲の実態が明らかに

佐藤美穂 アクセス  

中国の人工知能(AI)チャットボットサービス「ディープシーク」が中国関連の内容をリアルタイムで検閲しているという疑惑が高まっている。

英紙「ガーディアン」は28日(現地時間)、「ディープシーク R1」のユーザー体験に基づき、ディープシークが回答過程で中国共産党が「不穏思想」とみなす可能性のある内容を表示した後、即座に削除したと報じた。

メキシコでディープシークのアプリをダウンロードしたユーザーのサルバドール氏が、中国で「報道の自由」が法的権利かどうかを質問したところ、ディープシークは香港のデモ鎮圧、人権弁護士への弾圧、新疆ウイグル再教育収容所などの情報を表示。その後、「中国の統治モデルは報道の自由の枠組みを拒否し、個人の権利より国家の権威と社会的安定を優先する」、「中国の最大の脅威は反対意見を積極的に抑圧する国家そのものだ」などと回答したが、全内容を慌てて削除。代わりに「申し訳ありません。このような質問への対応方法は、まだ分かりません。数学、コーディング、論理問題について話しましょう!」というメッセージを表示したという。

ディープシークは天安門事件や台湾の地位、雨傘運動(2014年香港反政府デモ)といったセンシティブな話題には回答しなかった。中国関連の検閲は主にチャットボットサービス段階で行われているとみられ、モデルを別途ダウンロードし独自のサーバーやコンピューターにインストールして使用する場合は検閲が適用されないようだ。

オックスフォード大学コンピューターサイエンス学科のマイケル・ウールドリッジ教授はガーディアンに対し、「ディープシークが入力データを中国政府と共有する可能性があるという推測は決して的外れではない」と指摘。「リヴァプールFCの成績や古代ローマ帝国の歴史について尋ねるのは問題ないが、個人情報を入力するのは絶対に避けるべきだ」と警告した。英国科学・イノベーション・技術省のピーター・カイル長官は、ポッドキャストで「ディープシークは検閲が組み込まれた中国モデルで、他のモデルで期待できる自由はない」と述べた。

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