引用:BBC
引用:BBC

中東専門家が、イランの新最高指導者モジタバ・ハメネイ師がすでに死亡している可能性を指摘した。

西江大学ユーロメナ研究所のソン・イルグァン教授は11日、YTNニュースに出演し、中東情勢を詳しく分析した。

司会者が9日(現地時間)のイランの攻撃に触れ、「決死の覚悟と解釈すべきか」と質問すると、ソン教授は「決死の覚悟であると同時に、最高指導者選出を祝う意味もある」と述べつつ、「重要なのは、モジタバ師が最高指導者に選出されて以来、公の場に姿を現していない点だ」と指摘した。

さらにソン教授は、「イスラエルではすでに1週間前、モジタバ師が頭部を負傷したとの報告がある」と述べ、「来週ラマダンが終わればモジタバ師は公の場に現れるはずだが、もし現れなければ死亡の可能性もある」と付け加えた。

またソン教授は、「私見ではモジタバ師はすでに死亡しているが、イランは最高指導者を新たに選出したというショーを演じているように見える」と述べ、「最近死亡したのではなく、すでに(米国とイスラエルの空爆で)死亡していたことを隠し、最高指導者を新たに選出したと発表して時間を稼いでいる」と分析した。

ソン教授は、モジタバ師が来週公の場に姿を現さなければ、「死亡説」がほぼ確実になると強調した。

ジタバ師の負傷説が浮上

一方、モジタバ師が米国とイスラエルの空爆で負傷したとの主張も浮上している。

9日、イラン国営放送はモジタバ師を「ラマダンのザンバズ」と呼び、現在進行中の戦争で負傷したことを示唆する報道を行った。ザンバズはイラン語で「負傷した参戦者」を意味する。

同日、AP通信も具体的な詳細は示さず「モジタバ師負傷」と報じた。ただし、いつ、どのように、どの程度負傷したのかは明確に確認されていない。

引用:ニューシス
引用:ニューシス

イスラエル治安当局もモジタバ師が負傷したと判断している。イスラエル国防軍(IDF)は当時、戦闘機50機を動員してテヘラン中部の大型バンカーを空爆したと明らかにした。

このバンカーは、死亡したモジタバ師の父で前最高指導者のアヤトラ・セイエド・アリー・ハメネイ師の身辺保護のために建設された場所で、モジタバ師もここに居住していたとされる。

中東専門家の指摘どおり、モジタバ師は父と妻がイスラエルの空爆で死亡した後、公の場に姿を見せていない。ただしイラン当局は、新最高指導者に選出されたモジタバ師への忠誠を誓い、9日にはイスラエルに向けて激しい攻撃を行った。

また、モジタバ師について「父と妻を失った人物」と強調し、米国とイスラエルに対して強硬な対応に出ると脅迫した。

就任直後に「暗殺対象1位」に浮上したモジタバ師

モジタバ師は新最高指導者に選出された直後から、米国とイスラエルの「排除対象1位」に名を連ねた。

引用:イラン・イスラム共和国放送(IRIB)
引用:イラン・イスラム共和国放送(IRIB)

イスラエルのカッツ国防相は、イラン指導部がモジタバ師を第3代最高指導者に選出したと発表した9日、SNSで「イランのテロ政権がイスラエル破壊計画を進めるために選ぶ指導者は、その名前や潜伏先にかかわらず、確実な暗殺対象となる」と警告した。

米国のドナルド・トランプ大統領も前日、ABCニュースで「イランの新指導者は我々の承認を得なければならない。さもなければ長くは持たないだろう」と述べた。

アルジャジーラは、イラン当局がモジタバ師の身辺保護のため、前最高指導者ハメネイ師の葬儀日程まで延期したと伝えた。

公式には、各地からの追悼者の出席要請などを理由に挙げているが、数百万人が集まる葬儀会場が新たな攻撃の口実となる可能性があることから、セキュリティ上の懸念が大きく作用したとみられる。

望月博樹
望月博樹

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