
イランが長距離弾道ミサイル「セッジール(Sejjil)」を実戦投入した。米国とイスラエルの無差別空爆とイランの報復空爆が続く中、中東がさらに火の海になるという暗い予測が出ている。
15日(現地時間)、イランのタスニム通信は「イスラム革命防衛隊(IRGC)が開戦以来初めてセッジール・ミサイルを使用した」と伝えた。IRGCもまた、Telegramを通じてセッジール弾道ミサイルの映像を公開した。
セッジール・ミサイルはイランが開発した準中距離弾道ミサイル(MRBM)で、イランの戦略ミサイルの中でも最も重要な固体燃料ミサイルの一つだ。セッジール・ミサイルの射程は2,000km前後で、中東のほとんどの地域を攻撃できる。
固体燃料を使用しているため、液体燃料ミサイルより発射準備時間が短く、移動式発射台で運用が可能で探知が難しいという特徴がある。また、セッジール・ミサイルには高性能弾頭とクラスター爆弾、化学弾頭、核弾頭などをすべて装着できるとされている。
このミサイルは中東のほとんどを攻撃できる非常に長い射程と奇襲発射能力、生存能力を高めた固体燃料、2段ロケット構造の強力な推進力などを備え、中東地域にとって大きな脅威になるミサイルの一つとされる。
IRGCが公開した映像を見ると、セッジール・ミサイルが移動式発射台に置かれ、轟音とともに炎を噴き出し、一瞬で空に舞い上がる。イランのセッジール・ミサイルの登場は、米国・イスラエルとの長期戦を辞さない覚悟を示していると解釈される。
イランのアッバース・アラーグチー外相はこの日、米CBS放送「フェイス・ザ・ネーション」とのインタビューで「我々は決して休戦を求めていないし、交渉さえ求めたことがない」とし、「どれだけ時間がかかっても、自分たちを守る準備ができている。米国のドナルド・トランプ大統領が『勝てない違法戦争』ということを悟るまで、引き続き防御する」と強調した。
さらに「大切にしていた」核心戦力を実戦に投入したということは、米国・イスラエルの迎撃ミサイルの消耗を待っていたイランの戦略が現実化しているという意味でもある。
これに先立ち、イランは開戦4日目の今月3日、イラン国防省のレザ・タラエイ・ニク報道官を通じて「これまで最先端の武器は使用していない」とし、「我々は敵が計画したよりも長く抵抗し、攻撃的に防御する持続的な能力を持っている」と述べた。続けて「戦争初期の数日間に最先端の武器を配備する考えはない」と付け加えた。
開戦初期、海外メディアはイランが米国とイスラエルの高価な迎撃ミサイルを安価なシャヘド・ドローン(無人機)などで消耗させた後、ミサイル不足が深刻化した時に強い打撃が可能な弾道ミサイルなどの武器を導入しようとする戦略を立てていると分析した。
実際、戦争15日目の今月14日、イスラエルが弾道ミサイルと迎撃ミサイルの深刻な不足状態を米国に知らせたという報道があった。
米メディア・セマフォーは、米当局者を引用して「イスラエルの迎撃ミサイル在庫が深刻に不足している状態」とし、「数か月前からイスラエルの迎撃能力が低下していることを認識していた。現在の迎撃ミサイル不足状況は予見されたものだ」と報じた。
続けて「米国が自国の迎撃ミサイルをイスラエルに提供する可能性は現在のところ不明」とし、「米国がイスラエルに迎撃ミサイルを提供すれば、米国にも負担がかかる可能性がある」と伝えた。
これに先立ち、トランプ大統領は対外的に「永遠に戦争を遂行できる」と大声で言ったが、すでに在韓米軍の「THAADミサイル(終末高高度防衛ミサイル)」などアジア太平洋防空システムの一部が中東に移動した状態だ。これは現在米国がコストパフォーマンスを重視したイランのシャヘド・ドローンなどの物量攻勢を防ぐのが難しいという事実を意味する。
このような状況で、イランが長距離戦略兵器であるセッジール弾道ミサイルを実戦投入したことは、戦争のさらなる拡大を示唆するという分析が支配的だ。













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