
米国・イスラエルとイランの戦争が4週目に入る中、両陣営の攻撃対象が軍事施設から石油やガスなどのエネルギー施設と設備に続き、核施設にまで拡大する兆しを見せている。21日、イランのミサイルがイスラエル南部の2都市を襲撃し、建物が破壊され数十人が負傷した。この攻撃はイスラエルの主要な核研究センターから近い場所で発生した。
イスラエル軍は南部都市ディモナとアラドを襲ったイランのミサイルを迎撃できなかったと明らかにした。この2都市は人口密度の低いネゲヴ砂漠に位置する中部近郊の最大都市だ。イランのミサイルが核施設の周辺地域でイスラエルの防空網を突破して攻撃したのは今回が初めてだ。ディモナは核研究センターから西に約20km、アラドは北に約35km離れている。
イスラエルの救助隊員によると、アラドに直撃弾が落ち、少なくとも10棟のマンションが広範囲に被害を受け、そのうち3棟は深刻な損傷を受け崩壊の危険にさらされているとAP通信が伝えたという。少なくとも64人が病院に搬送された。イランのモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ国会議長はアラドの空襲の知らせが伝わる前、SNSの「X(旧Twitter)」に、「イスラエル政権が厳重警備下のディモナ地域でミサイルを迎撃できないなら、それは作戦上新たな局面に入ったという信号だ」と投稿した。
イスラエルは中東で唯一核兵器を保有しているとされるが、イスラエルの指導者たちは核兵器保有の有無について確認も否定もしていない。イランのイスラエル核施設近隣地域への攻撃は、イスラエルがイランの主要な核濃縮施設ナタンズを攻撃した後に発生した。イラン国営放送はディモナ攻撃について、米国とイスラエルのナタンズ核施設攻撃に対する報復だと報じたとCNNが伝えた。
イスラエルはこの日の午前、テヘラン南東約220km離れたナタンズ核施設を攻撃したとされるが、責任を否定している。イランの報復攻撃はイスラエルのナタンズ攻撃から数時間後に行われた。ディモナに対するイランのミサイル攻撃は、イランが依然として効果的な指揮統制能力を維持していることを示すと、イスラエルのあるイラン専門家が主張した。
イスラエル国家安全保障研究所(INSS)でイラン情勢を担当する上級研究員ダニー・シトリノウィッツ氏はSNSで、イスラエルの核プログラムの拠点ディモナに対するイランの攻撃は緊張を高めるための一連の措置の一つだと述べた。彼は「イスラエルのサウスパルス・ガス田攻撃に続くイランのディモナとハイファの精油施設攻撃は、緊張を高める戦略的指針が戦術的次元で正確に実行されたことを示す効果的な指揮統制を示している」と分析した。
国際原子力機関(IAEA)はイランが保有していると推定される440kgの濃縮ウランの大部分が、昨年6月に米国がバンカーバスター(地中貫通爆弾)を使用して爆撃したエスファハーン施設の残骸の下に埋まっていると明らかにした。IAEAは今回のナタンズ攻撃に関する調査を進めているが、まだ放射能漏れなどの情報は出ていないという。
米国防総省はナタンズ空襲についてコメントを拒否した。ナタンズは昨年6月12日の戦争時にもエスファハーンと共に攻撃を受けている。ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、核施設への空襲が中東全域に深刻な災害をもたらす実質的な危険があると述べた。
一方、米国のドナルド・トランプ大統領はイランが48時間以内にホルムズ海峡を完全に開放しなければ、米国がイランの発電所を完全に破壊すると警告した。トランプ大統領はイランに対し、米国が「最大の発電所から始め、複数の発電所を破壊する」と述べた。ホルムズ海峡封鎖に伴う原油価格上昇など、世界経済への影響が拡大する中、トランプ大統領が期限付きの最後通告的な警告を発したことで、戦争は攻撃対象を拡大する兆しを見せている。
カタールとイランが天然ガスを生産する「サウスパルスとノースドーム」ガス田への攻撃のように、エネルギー施設への攻撃は相互に被害を与える自害的な攻撃だとの指摘が多い。さらに、核と原発施設への攻撃は放射能漏れなどにより当事国を超える広範な被害をもたらす可能性があり、戦争は重大な岐路を迎えることになる。














コメント0