
世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ」の創業者レイ・ダリオ氏が、米国経済がスタグフレーション(景気停滞下での物価上昇)に陥っているとの認識を示し、警鐘を鳴らした。現時点で米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切るのは判断ミスになる可能性があるとも指摘した。
27日(現地時間)、ダリオ氏は米CNBCのインタビューで、「明らかにスタグフレーションの局面にある」と述べた。現在のインフレ率が目標の2%から大きく乖離している点を根拠に挙げた。さらに、持続的なインフレ圧力と経済成長の鈍化が重なり、中央銀行は慎重な対応を迫られていると説明した。
ダリオ氏は、FRBの次期議長候補とされるケビン・ウォーシュ氏に言及し、FRBが現時点で利下げに踏み切るべきではないと強調した。その上で、「金利を引き下げるべき局面ではない。こうした時期に利下げに踏み切れば、FRBの信頼性が大きく損なわれる」と述べた。また、「各国の金融政策を見ても利下げに動く国はない」とし、「どの観点から見ても、現状で利下げが行われる可能性は低い」と語った。
CMEのFedWatch(フェドウォッチ)ツールによると、市場では、28~29日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で、FRBが政策金利を据え置くことがほぼ確実とみられている。
また、ダリオ氏は、イラン情勢下でも企業業績が堅調で株式市場が好調なのは妥当だとしつつ、分散投資の観点から全資産の5~15%を金に配分するよう呼びかけた。













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