メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

トランプ人脈の“無名会社”が2,000億円級事業へ?巨大ガス計画で注目される「入札なし」の経緯

有馬侑之介 アクセス  

トランプ人脈の企業に2,000億円規模のエネルギー契約か…ボスニア事業で「特恵疑惑」

引用:UPI通信
引用:UPI通信

ドナルド・トランプ米大統領の側近とつながりを持つ無名企業が、ボスニア・ヘルツェゴビナの大型エネルギー事業を受注する可能性が高まり、特恵めぐる疑問の声が浮上している。

英ガーディアン紙は30日(現地時間)、ボスニアおよび米国の現・元政府関係者への取材、流出文書、企業資料などを基に、ボスニアのガスパイプライン事業をめぐるトランプ人脈論争を報じた。

議論の中心にあるのはAAFS Infrastructure & Energyという企業だ。同社は、米国産天然ガスをバルカン地域へ輸入し、ロシア産ガスを代替するためのガスパイプライン建設・運営権獲得を目前にしている。

問題視されているのは事業推進手続きだ。今年3月に成立したボスニアの新法は、AAFSを同ガスパイプライン事業の事業主体として指定した。大型インフラ事業では通常、適正価格や事業遂行能力を見極めるために競争入札が行われるが、今回はその手続きがなかった。

ガーディアン紙が確認したAAFSの非公開提案書によると、ガスパイプライン建設には3億ユーロ(約557億1,300万円)、発電所3カ所には9億ユーロ(約1,671億3,600万円)が必要と見積もられている。

しかし、AAFSがこうした規模の事業を手掛けた実績は確認されておらず、同紙は類似の大型インフラ事業へ参画した記録すら見当たらないと伝えた。

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

一方で、同社にはトランプ大統領周辺とのつながりが存在する。AAFSの米国側関係者の一人は、トランプ一族の政治案件を担当したワシントンの弁護士ジェシー・ビナル氏だ。また別の関係者は、トランプ第1次政権で国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めたマイケル・フリン氏の弟、ジョー・フリン氏である。

ビナル氏とジョー・フリン氏はいずれも、2020年米大統領選挙結果を覆そうとした動きに関与した人物として知られている。AAFSはもともと、ボスニアの実業家アメル・ベカン氏が2021年に設立した企業だったが、昨年米国側パートナーが加わって以降、大型エネルギー事業の有力候補として急浮上した。

米政府はこの事業をエネルギー安全保障の観点から後押ししている。米国務省は、南部連結ガスパイプライン事業が過去3政権にわたる優先課題であり、ボスニアのエネルギー供給多様化とロシア産ガス依存低減に寄与すると説明している。

この事業は、ボスニアをクロアチア沿岸部のガスターミナルと新たなパイプラインで接続する構想だ。米国から船舶で輸送された液化天然ガス(LNG)をクロアチアのターミナルで受け入れ、パイプライン経由でボスニアへ供給することで、ロシア産ガス依存を減らす狙いがある。現在、ボスニアは天然ガス供給をロシアに全面的に依存しており、欧州連合(EU)は加盟候補国であるボスニアに対し、2027年9月までにロシア産ガス購入を停止するよう求めている。

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

しかし、トランスペアレンシー・インターナショナルは、競争入札なしに重要インフラの事業者を選定するやり方は、汚職が深刻な国では「取り返しのつかない結果」を招きかねないと警告している。また、EU大使もボスニア指導部に対し、エネルギー政策変更時にはブリュッセルと協議すべきだとの趣旨の非公開警告を送ったとガーディアン紙は伝えた。

この事業はボスニア国内政治とも密接に絡んでいる。ボスニアは1995年のデイトン合意以降、ボシュニャク系、セルビア系、クロアチア系が権力を分有する体制を維持してきた。このうちセルビア系指導部は、ガスパイプライン事業を阻止できる影響力を持つとされる。

最大の鍵を握る人物は、ボスニア・セルビア人勢力の強硬民族主義指導者ミロラド・ドディク氏だ。同氏はかつて米国の制裁対象だったが、トランプ大統領の政権復帰後に制裁が解除された。

ドディク氏側は制裁解除のためトランプ陣営に対して高額なロビー活動を展開しており、その過程でマイケル・フリン氏も関与し、1か月で10万ドル(約1,594万8,100円)を受け取ったと伝えられている。

今年4月には、トランプ大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏がセルビア系住民の中心都市バニャ・ルカを訪問した。トランプ・ジュニア氏はガスパイプラインやAAFSについて直接言及しなかったものの、米国産ガス購入の利点を強調した。

ドディク氏はその後、ビナル氏とフリン氏が推進する計画を妨害しない意向を示した。ガーディアン紙は、これによってトランプ人脈企業が欧州の重要エネルギー事業を事実上掌握する局面に近づいたと評価した。

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • NATO事務総長がキーウ訪問、ウクライナはロシア攻撃
  • 【速報】米国務省「イスラエルとレバノン、停戦で合意」
  • 米軍が次世代貫通爆弾開発加速、地下核施設への打撃力強化
  • 米国務長官「核保有のイランは北朝鮮以上の脅威になり得る」…近く合意成立の可能性にも言及
  • カナダがUSMCA延長提案、米国との関税対立が焦点
  • イランのドローン攻撃でクウェート空港に被害

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • カナダがUSMCA延長提案、米国との関税対立が焦点
  • イランのドローン攻撃でクウェート空港に被害
  • トランプ大統領「イランのクウェート攻撃は米軍攻撃への反応だった」
  • ロシアが報復空襲拡大、ウクライナ全土で死傷者続出

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • カナダがUSMCA延長提案、米国との関税対立が焦点
  • イランのドローン攻撃でクウェート空港に被害
  • トランプ大統領「イランのクウェート攻撃は米軍攻撃への反応だった」
  • ロシアが報復空襲拡大、ウクライナ全土で死傷者続出

おすすめニュース

  • 1
    「こんなタコは見たことがない」ガラパゴス深海1800mで発見…ゴルフボールサイズの“青い新種ミニタコ”

    トレンド 

  • 2
    「先に行くよ」の一言で彼女を山に置き去り…命の危険まで招く“登山破局男”の心理とは

    トレンド 

  • 3
    「頭頂部を高くすれば小顔で若く見える?」…頭皮を切開し穴まで開ける“頭の美容整形”に危険性の指摘も

    ヒント 

  • 4
    GMのAI革命「夜通し計算が1分に」…自動車開発の第3段階で業界の常識を覆す

    モビリティー 

  • 5
    宿泊客の「ドライヤー放置」に衝撃、ホテル火災寸前でSNS話題に

    トレンド 

話題

  • 1
    「月1万個の廃棄品を削減」日本自動車業界が不良品基準を大幅緩和、その背景とは

    モビリティー 

  • 2
    なぜ公衆トイレの便座はU字型なのか?

    トレンド 

  • 3
    「中国も真似しないデザイン」フェラーリ初EV論争にランボルギーニCEOが参戦

    モビリティー 

  • 4
    「ここは食堂ではない」空港の授乳室でカップ麺を食べる中国人観光客…SNS拡散で迷惑利用に波紋

    トレンド 

  • 5
    子どもへの初めての車選び、IIHSとコンシューマーレポートが推奨する安全モデルとは

    モビリティー 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]