「トランプの懐刀」が突然死…“最強のタカ派”を失った米国に走る激震
ドナルド・トランプ米大統領の最側近で、米議会を代表する親イスラエル強硬派だった共和党のリンゼー・グラム上院議員が11日(現地時間)、71歳で急死した。
トランプ政権の中東政策やウクライナ支援など、主要な外交路線に多大な影響力を及ぼしてきた大物政治家が亡くなったことで、米国内の親イスラエル世論の結束や共和党の外交・安全保障方針に少なからぬ変化が生じる可能性が高まったとの分析が出ている。
12日(現地時間)、主要メディアの報道を総合すると、グラム議員の事務所は前日、SNSを通じて「グラム議員は突然の短い闘病の末に亡くなった」とし、「プライバシーを尊重してほしい」と正式に発表した。
主要メディアは、11日夜にグラム議員の自宅から心臓発作の通報があり、救急隊が出動したと伝えた。グラム議員は死去前日の10日までウクライナのキーウを訪れ、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談するなど、亡くなる直前まで精力的に外交日程をこなしていた。

グラム議員は、今年11月の選挙を前に5選を目指していた。2016年の大統領選ではトランプ氏を激しく非難したが、その後は最大の盟友であり、政治的な最側近へと変わった。
トランプ大統領は12日の放送インタビューで、11日夜にグラム議員と電話で話したことを明かし、「彼は私にとって家族のような存在だった。この状況は本当に耐え難い」と悲痛な心境を語った。
トランプ大統領はSNSにも、「私が知る中で最も偉大な人物であり、上院議員の一人だった」とし、「真の愛国者だった彼をとても恋しく思うだろう」と投稿し、全米で半旗を掲げるよう指示した。
民主党のジョー・バイデン前大統領も、「私たちはしばしば、時には激しく意見が衝突したが、グラム氏は上院という機関そのものを愛していた」と哀悼の意を表した。
グラム議員は2003年に連邦上院議員に当選して以降、23年間にわたり共和党の外交路線に多大な影響力を及ぼした。特に、中東などの国際舞台でためらいのない軍事介入を主張してきた、代表的なタカ派政治家だった。
トランプ政権の対イラン強硬策にも深く関与していたとされる。同時に、ロシアの侵攻に対抗して戦うウクライナを全面的に支援した。
ゼレンスキー大統領は、「グラム氏は自由を守る真の擁護者だった」とし、「ここ数週間も、ロシアを対象とする強力な制裁など、平和を早めるための重要な方策に取り組んでいた」と追悼した。
ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長も、グラム氏が生涯の最後の瞬間までウクライナの自由のために戦ったとして、悲しみを表した。
グラム氏の死去は、米政界の親イスラエル世論の構図を大きく揺るがす重要な要因である。グラム氏は、米国の国益よりもイスラエルの国益を優先しているとの批判と称賛を同時に受けるほど、確固たる「イスラエルの守護者」を自任していた。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、「リンジーは、イスラエルの安全保障と米国の安全保障が不可分の関係にあることを理解していた」とし、「イスラエルは最も偉大な友人の一人を失い、米国は偉大な愛国者を失った」と強調した。
専門家らは、ガザ地区やレバノンの武装勢力と多正面で戦うイスラエルにとって、重要な時期に米議会内で最も頼れる盾を失ったに等しいと評価した。
イランに強い圧力をかけ、イスラエルを無条件に擁護してきた中心人物がいなくなったことで、今後、米議会内で親イスラエルの外交・軍事支援を全面的に支持する世論が、徐々に勢いを失う可能性があるとの見方が出ている。

















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