「米国との約束は守られなかったのか」イラン核施設復旧で”MOU違反疑惑”が浮上
米国防総省「情報についてはコメントしない」

イランが先月、米国と終戦に向けた了解覚書(MOU)を締結した後、核関連施設の復旧作業を進めている様子が衛星写真で確認された。
米CNNによると、米衛星画像分析会社Vantorは、6月22日と7月7日に撮影した衛星写真を分析した結果、イラン・パルチン軍事施設内の「タレガン2」施設で空爆による被害の復旧作業が進められている様子が確認されたと10日(現地時間)に明らかにした。同施設は核兵器開発に関連する高性能爆薬実験が行われた場所とされ、西側の情報機関は核兵器開発との関連を疑っている。
公開された衛星写真では、空爆で被害を受けた施設周辺で復旧作業が続けられている。6月21日に撮影された写真では、地下核施設とみられる一帯のトンネルに車両が出入りする様子も確認された。また、イスファハン近郊の「ピッケックス・マウンテン」と呼ばれる地下施設でも、車両の移動やトンネル周辺での工事が続けられていることが衛星写真で確認されたとCNNは伝えた。
CNNは、「こうした動きはイランが先月17日に米国と締結した了解覚書に違反した可能性を示している」と分析した。核施設周辺での作業が核開発計画の再稼働や核兵器開発能力の復元を目的としたものであれば、核交渉を継続することを確認した了解覚書の趣旨に反する可能性があるという。米国防総省は関連報道について、「安全保障上の理由から、戦場や情報についてはコメントを控える」と述べた。
こうした状況を受けて、米国とイランが締結した了解覚書は事実上、形骸化したとの見方も出ている。最近では、両国はホルムズ海峡の航行再開問題を巡り、大規模な空爆を伴う武力衝突を繰り広げてきた。ドナルド・トランプ米大統領もこの日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」でイランとの休戦終了を宣言した。さらに、衛星写真によって核施設の復旧状況も確認されたことで、両国間の終戦交渉は一段と不透明さを増している。

















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