
ドナルド・トランプ米大統領は5日(現地時間)、自身が「天国に行けるだろう」と語った。
トランプ氏はこの日、ワシントンD.C.で開かれた「国家朝食祈祷会」で演説し、過去に「自分は天国に行けないだろう」と発言したことについて、「冗談だった」と釈明。そのうえで「私は完璧な人間ではないが、多くの善行を積んできた」と述べ、「おそらく天国に行けるはずだ」と語った。
同氏はこれまでも天国に関する言及を繰り返している。昨年8月には「ウクライナ戦争を終わらせ、人々を救いたい。努力して天国に行きたい」と述べる一方、同年10月には「自分が天国に行くことはないだろう」と悲観的な見方を示すなど、発言は変遷している。
またトランプ氏は、ウクライナ戦争の終結が近いとの認識を強調した。「我々は終戦に向けて懸命に取り組んでいる」とした上で、「終結に非常に近づいており、ほぼ達成した」と強い自信を示した。この発言は、同日にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで、米国、ロシア、ウクライナの三者による停戦交渉が行われている最中に出たものであり、交渉の進展を強く示唆するものとして注目を集めている。
今回のアブダビ会談は、1月23~24日の第1回会談に続く2回目の交渉となった。米国側からはスティーブ・ウィトコフ中東特使と、トランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏が出席。ウクライナ側はルステム・ウメロウ国家安全保障・国防会議書記が代表団を率い、ロシア側からはイーゴリ・コスチュコフ軍事情報総局(GRU)長官が交渉に臨んだ。
会談自体は最終的な合意には至らなかったものの、双方は314人の捕虜交換で合意した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、この成果を「意義ある結果だ」と評価しており、追加の会談も予定されている。
ただし、双方の主張の隔たりは依然として大きい。ロシア側は、ウクライナがドンバス地域から撤退し、ロシアが併合した領土を国際社会が承認することを要求。対するウクライナ側は現行の戦線での凍結を主張し、一方的な領土割譲には断固反対する姿勢を崩していない。
トランプ氏は同演説でジョー・バイデン前大統領を批判しつつ、自身の成果をアピールした。「他国は我々を嘲笑し、関税で食い物にしてきた」と述べた上で、「今や我々は関税を課すことができる。私はそのような最高裁の判断を得たい」と語った。
この発言は、現在連邦最高裁で審理が続いている「国際緊急経済権限法(IEEPA)」に基づく関税措置を念頭に置いたものだ。トランプ政権は昨年4月、IEEPAを根拠にほぼ全ての国を対象として10~50%の「相互関税(リプロシカル・タリフ)」を導入したが、最高裁では同法が大統領に広範な関税賦課権限を与えているかどうかが争点となっている。違憲性の有無を含む最終判断は、早ければ今月内にも下される見通しだ。
















コメント0