国内最大手の殺虫剤メーカー、社員約100人が参列
「小さな命も尊重すべきだ」40年以上続く社内の慣行
「加害者が葬儀に参列しているようだ」との批判も

殺虫剤メーカーが、製品開発の過程で試験に用いられ死んだ昆虫を弔う「虫供養」を行い、日本で話題となっている。
報道によると、昨年12月23日、兵庫県の寺院で、殺虫剤大手アース製薬の社員約100人が参列し、昆虫のための定例の供養が営まれた。僧侶が読経し、ゴキブリやダニ、ノミなど試験に使われた昆虫の冥福を祈る形で進められたという。
アース製薬は、1892年に大阪で創業した殺虫剤メーカーで、研究施設では試験用の昆虫を飼育しているとされる。報道では、ゴキブリを100万匹以上、ノミを1億匹以上保有しているとの説明もある。
供養は約1時間にわたり、参列者は昆虫の写真を祭壇の前に並べ、順番に焼香して黙祷を捧げた。アース製薬の小堀富広研究部長は、昆虫への感謝と生命の尊厳を改めて考える機会だと説明したという。

この行事は1980年代半ばから続くとされ、昆虫を単なる実験材料ではなく「命」として扱う姿勢を示すために始まったと伝えられている。当初は社員の間でも違和感や皮肉と受け止める声があったものの、回を重ねるうちに「小さな命でも尊重すべきだ」という意識が根付いたという。

一方で、受け止めは一様ではない。ネット上では「命として向き合う姿勢は筋が通っている」と評価する声がある一方、「昆虫から見れば、加害者が葬儀に参列しているようなものだ」として、行事そのものを疑問視する意見も出ている。













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