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国歌の叫びを削るイタリア、好戦的の指摘が制度を動かしたのか

梶原圭介 アクセス  

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イタリアが約80年ぶりに国歌「マメーリの賛歌」の歌詞の一部を公式に削除したことが、23日までに判明した。5月に掲載された官報によれば、イタリア政府は1946年に採択された現行国歌のサビ「耐えよう。我々は死ぬ覚悟ができている。イタリアが呼んでいる」の後に続く「シ(Sì)!」を削除することを決定した。この部分は19世紀の詩人であり革命家であったゴッフレード・マメーリ氏が書いた原詞にはなく、さらにサビの後に「シ!」を強く叫ぶ姿が好戦的な印象を与える可能性があるとの指摘もなされていた。

イタリア政府関係者は「ロイター通信」の取材に対し「原詞に追加された部分を取り除いただけだ」と述べ、「政治的理由ではなく純粋性を保つための措置だ」と説明している。しかし、この事実が報じられると現地では「慣行に対する過度な規制だ」「数少ない情熱まで抑え込もうとする措置だ」といった批判の声が相次いだ。

過去に作られた国歌が現代的価値観と衝突するという理由で、歌詞や演奏方法を変更した国は少なくない。ドイツは全3節から成る国歌「ドイツの歌」のうち、現在の憲法的価値を含む第3節のみを公式に斉唱している。残りの節はナチスを連想させたり男性優越主義的に解釈されたりする可能性があるため、公式行事では使用されない。2024年10月には、極右政党「ドイツのための選択肢」の一部議員が米国共和党の行事に出席した際、第1節から第3節をすべて斉唱し、物議を醸したこともある。

フランス国歌は18世紀の革命期に作られた歌詞を継承しており、過激な表現を多数含んでいるため、全15節のうち第1節とサビのみを斉唱することが慣例となっている。英国においても、敵を倒してほしいと神に祈る内容の第2節は公式の場では歌われない。日本でも過去に国歌「君が代」の一部の句が天皇崇拝として解釈される可能性があるとの指摘がなされ、歌詞の解釈を巡る論争が続いた経緯がある。

オーストラリアは、既存の歌詞「我々は若く自由だ」が英国の植民地支配以前に、少なくとも5万年から6万年の間オーストラリア大陸に居住していた先住民の歴史を否定しているとの指摘を受け、歌詞を改訂した。オーストラリア政府は2021年に当該部分の「若く」を「一つ」に変更し、先住民の歴史を包摂する意志を示している。

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