
南米チリで、薬物を使用した状態で大規模な山火事を引き起こした放火犯が逮捕された。犯人は、20代の現職森林消防隊員であった。
現地メディアによると、チリ司法当局は15日(現地時間)、放火の疑いで逮捕された森林消防隊員のイアン・ビジャ容疑者(29)について、勾留令状を発付した。ビジャ容疑者は「自分が愚かであっただけで、故意ではなかった」と主張したが、裁判所はこれを退け、身柄拘束を決定した。
法曹関係者の間では、森林火災の危険性を十分に理解している立場にあったという職務上の特性から、量刑が加重される可能性が極めて高いとの見方が出ており、最長で懲役20年が言い渡される可能性もあるという。
事件が起きたのは今月6日、チリ南部ビオビオ州コロネル地区である。ビジャ容疑者は、チリ森林保護庁(CONAF)傘下の森林消防隊員として夜勤に就いていた。同日午後11時40分頃、ビジャ容疑者は当直中にもかかわらず自家用車で持ち場を離脱した。勤務地点から約100メートル離れた人けのない松林近くの農地に移動し、車を降りて大麻を吸引した。
薬物の影響で判断力が低下した状態の中、ビジャ容疑者は松葉を集めて地面に積み上げ、火をつけたという。火を眺めながら再び大麻を吸った後、何事もなかったかのように職場へ戻ったが、強風により火の粉が拡散し、瞬く間に大規模な山火事へと発展した。
松は樹脂成分を多く含み、燃え広がりやすい性質があるため、火災は急速に拡大した。消防隊と森林消防隊に非常警報が発令され、地域の消火資源と人員が総動員されたが、鎮火までに2日を要し、約10ヘクタールが焼失した。これはサッカー場約14面分に相当する面積である。
出火原因の捜査に乗り出した検察は、防犯カメラの解析を通じて、容疑者が当直中に現場を離れていた事実を確認した。さらに、当日のビジャ容疑者の様子が「何かに酔っているようであった」とする同僚隊員の証言も得た。追及を受けたビジャ容疑者は、最終的に自らが放火したことを認めた。
裁判所は、容疑者の供述に加え、映像記録などから放火の事実が立証されており、身柄を拘束しなければ社会の安全に重大な危険を及ぼす恐れがあるとして、勾留を命じた。さらに問題視されているのは、ビジャ容疑者が自ら引き起こした山火事の消火活動に参加し、鎮火後には森林消防隊の公式ブリーフィングにも平然と出席していた点である。













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