
夜に仕事をしたり余暇を過ごしたりして遅く寝る「夜型人間(フクロウ型)」として長期間生活すると、心筋梗塞や脳卒中などの致命的な心血管疾患のリスクが高まるとの調査結果が発表された。
ハーバード大学医学大学院ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究チームは最近、「UKバイオバンク」に登録された約30万人の成人データを分析した結果、夜型人間が実際に心筋梗塞や脳卒中を経験するリスクが、そうでない人々に比べて16%高いことを明らかにした。この研究結果は28日、国際学術誌『アメリカ心臓協会ジャーナル(JAHA)』に掲載された。
研究チームは平均年齢57歳の参加者を対象に、普段の睡眠傾向である「クロノタイプ」と心血管の健康との相関関係を長期間追跡調査した。調査対象者の約8%は午前2時に寝て遅く起きる「明確な夜型」、24%は夜9時頃に寝る「明確な朝型」で、残りの67%は中間型に分類された。研究チームが米国心臓協会(AHA)の心血管健康指標8項目「Life’s Essential 8」を適用して分析した結果、夜型人間は中間型より心血管健康スコアが低い割合が79%に達することが判明した。
特に夜型人間を約14年間追跡調査した結果、彼らが実際に心筋梗塞や脳卒中を経験するリスクは中間型に比べて16%高かった。一方、早起きする朝型人間は中間型より心臓の健康が悪化する確率が5%低かった。性別による差異も見られ、夜型傾向が心血管の健康を悪化させる程度は、男性より女性でより顕著であった。
研究チームは、夜型人間が心臓病に弱い理由として「社会的時差ぼけ(ソーシャル・ジェットラグ)」を指摘した。体内時計が自然の昼夜サイクルとずれることで、代謝に過度の負担がかかるという説明だ。
研究を主導したシーナ・キアネルシ博士は「夜型人間は相対的に食事の質が低く、喫煙頻度が高く、睡眠時間が不足または不規則である可能性が高い」と述べ、「これらの不健康な生活習慣が重なり合い、心血管の健康を害している」と分析した。
ただし、夜型人間だからといって必ずしも疾患リスクが高いわけではない。研究チームは、心血管疾患リスクの大部分が遺伝的傾向そのものよりも「改善可能な生活習慣」に起因することに注目した。米国心臓協会の顧問であるクリステン・ナトソン博士は「夜型であること自体が不健康というわけではないが、健康的な生活習慣を維持するうえでより多くの困難が伴う」とし、「遅く寝ても規則的な睡眠時間を確保し、禁煙とバランスの取れた食事を維持すれば、十分にリスクを下げられる」とアドバイスした。
また、今回の研究は薬物治療や健康療法を適用する際に、個人の睡眠傾向を考慮すべきことも示唆している。特定の治療は体内リズムに合わせて実施すると効果が最大化されるためだ。研究チームは今後、個別にカスタマイズされた生活習慣改善プログラムが、心血管疾患の予防において重要な役割を果たすと予測している。














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