
人工知能(AI)を意味する二文字のドメイン「エーアイドットコム」が7,000万ドル(2025年4月期準、約102億5,803万円)という金額で売却され、歴代最高価格記録を更新した。購入者は暗号資産取引所Crypto.comの創業者で、スーパーボウルの広告を通じて個人用AI秘書サービスを公開する計画だ。
英紙「フィナンシャル・タイムズ(FT)」は6日(現地時間)、Crypto.com共同創業者兼最高経営責任者(CEO)クリス・マルスザレク氏がai.comドメインを昨年4月に7,000万ドル(2025年4月期準、約102億5,803万円)で取得したと報じた。これは公開されたドメイン取引の中で最高額だ。

「FT」によると、マルスザレクCEOはNFL決勝・スーパーボウルの広告を通じて新サービスを公開する予定だ。同サイトはメッセージ送信、アプリ使用、株式取引などを代行する個人用AI秘書の提供を目指している。彼は「FT」のインタビューで「10〜20年の長期的観点から見ると、AIは我々の世代で最大の技術革新になるだろう」と述べ、「良い投資だと判断した」と語った。
1年前に既に購入…ドメイン中心戦略の繰り返し
マルスザレクCEOは約1年間AI事業を準備してきたとされる。今回の発表は購入事実の公開とともにサービスを正式にローンチする性格があるという分析が出ている。

彼は2018年にもCrypto.comドメインを約1,200万ドル(2018年基準/約13億8,905万円)で取得している。その後、積極的なマーケティングとブランド戦略で会社を成長させた実績があり、今回のドメイン取得も同じ戦略の延長線上にあるとの見方が出ている。
「代替不可能な資産」…AIブームでドメイン価格も急騰
今回の取引は既存の最高記録を大きく上回る。これまで公開された最高価格ドメインは2019年に約3,000万ドル(2019年基準/約37億3,972万円)で取引された「ボイスドットコム(voice.com)」だった。
AIブームの拡大に伴い、短く象徴性の強いドメインの価値も急騰しているとの分析が出ている。特にエーアイドットコムのように技術自体を象徴するアドレスはブランド効果が大きく、一度取引されると再び市場に出ることが難しいとの見方もある。
Crypto.comは今回のドメインを基に個人用AI秘書市場に参入する構想だ。同社はメッセージ送信や業務処理、アプリ使用、株式取引など様々な作業を自動で行う「AI秘書」プラットフォームの構築を目指している。
AI技術競争が激化する中、企業が製品だけでなくドメインやブランドの先取り競争を繰り広げていることを示す象徴的な事例だとの評価が出ている。













コメント0