「赤字予想を覆した」4月貿易収支が“3カ月連続黒字”、半導体輸出が強烈な追い風に

2026年4月の貿易収支は、3ヶ月連続で黒字を記録した。半導体などの電子部品と非鉄金属の輸出が大幅に増加し、黒字基調を維持した。
日本経済新聞や読売新聞、時事通信は21日に、財務省が発表した貿易統計(速報・通関ベース)を引用し、4月の貿易収支が3,019億円の黒字を記録したと伝えた。
市場では297億円の赤字を予想していたが、実際にはこれに反して黒字となった。
4月の輸出額は10兆5,073億円で、前年同月比14.8%増加した。8ヶ月連続で増加し、増加率は今年に入って最大となった。
半導体などの電子部品の輸出が41.6%増と急増し、輸出拡大を後押しした。中国への半導体などの電子部品やボイラー用原動機の輸出増加も、好調な実績に寄与した。
4月としては過去最高を更新し、月間ベースでも史上2番目の高水準だった。非鉄金属の輸出は48.8%増加し、原動機の輸出が23.3%増加した。
輸入額は10兆2,054億円で、前年同月比9.7%増加し、市場予想の8.3%増を上回った。
これはアジア産の半導体などの電子部品や、灯油を含む石油製品の輸入拡大が影響したものだ。半導体などの電子部品の輸入は67.4%増と急増し、石油製品が49.1%増、非鉄金属が44.7%増と、それぞれ大幅に増加した。
地域別に見ると、中国への輸出は15.5%増加の1兆8,229億円となり、2ヶ月連続で増加した。4月としては過去最大である。ただし、中国からの輸入も14.9%増加し2兆5,949億円に達し、対中貿易赤字は7,720億円となった。日本の対中貿易赤字は61ヶ月連続で続いている。
また、米国への輸出は9.5%増加し1兆9,318億円となり、こちらも過去最大を記録した。米国からの輸入は23.3%増と急増し1兆2,343億円となり、対米貿易黒字は6,975億円で8.6%減少した。貿易黒字は5ヶ月連続で縮小した。
欧州連合(EU)への輸出は26.9%増加し1兆622億円となり、9ヶ月連続で増加した。貿易収支は237億円の黒字を記録し、27ヶ月ぶりに黒字に転換した。
中国を除くアジア地域への輸出も16.1%増加し5兆7,981億円で過去最大を記録した。ただし、輸入の増加率が22.4%に達したことで、貿易黒字の規模は43.3%減少し2,731億円となった。
一方、中東情勢の悪化とホルムズ海峡封鎖の影響で、原油輸入は急減した。中東産の原油輸入量は384万キロリットルで、前年同月と比べて67.2%急減した。比較可能な1979年以来、月間では最低だった。輸入額も55.5%減少し3,832億円となった。
全体の原油輸入量も448万キロリットルで63.7%減少した。1979年以来最も少ない水準だ。輸入額は49.9%減少し4,542億円だった。15ヶ月ぶりの減少となった。















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