
中国のある結婚式で、余興と称した悪ふざけで、新婦の付き添いを布団ごと投げ落とす事故が発生した。中国の結婚式で行われる風習で、近年では悪習として問題視されている「婚闹(フンナオ)」をしようとして起きた事故で、20歳の女性は腰の骨が粉々に砕ける重傷を負い、障害認定を受けた。
人民法院は、悪ふざけを行った客だけでなく、行為を制止しなかった新婚夫婦にも責任があると判断した。
16日、紅星新聞は、河南省汝陽県人民法院(裁判所)が最近、新婦の付き添いである張氏が新婚夫婦と結婚式の悪ふざけに加担した者たちを相手に提起した損害賠償訴訟の一審判決文を公開したと報じた。
人民法院は新婚夫婦と悪ふざけに加担した9名に対し、張氏の治療費と障害に伴う損害、精神的損害賠償金など合計23万余元(約551万3,500円)を賠償するよう判決した。
事件は2023年10月4日に発生した。張氏は友人である新婦の李氏の頼みを受けて新婦の付き添いとして結婚式に出席した。新婚夫婦がしばらく席を外すと、部屋には張氏と新郎の友人たちが残った。
張氏によると、新郎の友人である王氏は、衣装ダンスに隠れていた張氏を引きずり出した。その後、張氏が再びドアの後ろに隠れたところ、王氏は張氏をベッドの上まで引きずっていったという。
その後、数人の男性が張氏を布団の中に入れ、布団の四隅を持って空中に投げ始めた。
最初は張氏を受け止めたが、2回目に投げたときはうまく受け止められなかった。張氏はそのまま床に落下した。
当時、部屋にいた新郎の付き添いである侯氏は「王氏が張氏をベッドまで引きずっていき、他の参加者らが布団の四隅を持って張氏を上に投げた」と証言し、「大体10人ほどが布団を持っていたと記憶している」と述べた。また「部屋が狭く人が多いため、正確な人数はわからない」と付け加えた。
結婚式の最中に新郎の叔母が部屋の前まで来て「過度な悪ふざけはしないように」と警告したが、事故を防ぐことはできなかった。
張氏は病院に運ばれ、第1腰椎破裂骨折の診断を受けた。腰椎の骨が砕け、一部の骨片が脊柱管の内側に刺さった状態だった。彼女は18日間入院治療を受けた。
その後、司法鑑定機関は張氏の怪我を9級障害と認定した。
事故後、新郎は当時新婚の部屋にいた人々をグループチャットに集めて治療費の分担を議論した。新郎側が40%、残りの参加者が60%を負担する案が提示され、一部の治療費が先に支払われた。
張氏はその後、新婚夫婦と悪ふざけに加担した者たちを相手に27万余元(約647万3,400円)の損害賠償を請求し、人民法院は張氏に事故の責任が全くないと判断した。
結婚式の当事者である新婚夫婦にも責任があると指摘した。彼らが結婚した地域は元々過激な結婚式の悪習がある場所であり、二人はこの事実を知っていながら積極的に止められなかった責任があると見なされた。
特に張氏を衣装ダンスから引きずり出し、ベッドに連れて行った王氏の過失が他の加担者よりも大きいと説明した。他の参加者は悪ふざけに加担していないと主張したが、これを証明する証拠を提示できなかった。人民法院は具体的な加害者を特定するのが難しい場合、加担したすべての者が共同で賠償責任を負うべきだと見なした。
これにより、新婚夫婦が全体の損害額の40%、張氏を最初に引きずり出した王氏が20%、残りの加担者8名が連帯して40%を負担することになった。
これまで中国では、祝賀の名目で新郎や新婦、付添人に対する過度な悪ふざけが続いてきた。かつては新郎への軽いいたずらにとどまっていたが、近年では下着姿にしたり、女装させて街中を歩かせ、その様子をソーシャルメディア(SNS)に投稿したりするなど、行為がエスカレートしている。女性の付き添いの服を引っ張ったり、強制的に持ち上げたりするなどの性暴力につながる事例も相次いでおり、結婚式の悪習である「婚闹(フンナオ)」は必ず消え去るべき社会的問題として認識されている。















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