
人工知能(AI)を戦略産業として育成中の中国で、AIモデルの学習を支援する新たな職業「AIトレーナー」が人気を集めていると伝えられている。
26日、中国の人民日報によると、上海市では2025年に1万6,300人がAIトレーナーの職業能力等級評価に参加し、1万900人が合格して資格を取得した。AIトレーナーはAI製品の実用化を支援する役割を担う新しい職業だ。
上海市AI産業協会のジョン・ジュンハオ事務局長は、AIトレーナーに人々の関心が集中していることについて「産業需要が根本的な原動力だ」と説明した。人民日報は、上海地域でAIトレーナー職の採用需要が30%以上増加したと伝えている。
上海張江人工知能島のモースー空間に入居するある企業の責任者は「特にAI技術と特定の業界知識を兼ね備えた人材が不足している」と述べ、「市場ではこのニーズに合致する人材供給が需要に追いつかず、採用期間の長期化やコスト増加が一般的な現象となっている」と説明した。
ジョン・ジュンハオ事務局長は「AI技術の代替サイクルがますます短くなっており、これは教育内容を迅速に更新する必要があることを意味する」とし、「一部の産業分野のAIトレーナーは一定の専門知識がなければ仕事ができない」と強調した。

中国政府は近年、毎年若者の就職・創業推進会議を開催し、方針や対策を継続的に打ち出しているが、失業率の高止まりは続いている。
2025年12月時点での中国都市部の16~24歳(大学在学生を除く)公式失業率は16.5%だった。この失業率は2025年6月に14.5%まで低下したが、8月には18.9%に上昇し、改善に苦戦している。
中国教育部によると、2026年の大学卒業生数は過去最多の1,270万人に達すると推計されている。中国政府の分析によれば、大卒者数は毎年1,200万人以上増加し、2035年にピークを迎える見込みで、若年失業問題はすぐには解消されそうにないとの見解もある。
このような状況で、中国は企業に採用を促すとともに「新しい職業」の創出と起業支援にも注力している。当局の集中支援が効果を上げているAI分野は最近、官製メディアの報道で「新たな機会」として注目されている。
人民日報は「現在、中国のAI中核産業の規模は持続的に拡大しており、豊富な就業機会を創出した」とし、「過去5年間に中華人民共和国人力資源社会保障部が発表した新しい職業72個のうち20個以上がAIに関連している」と伝えた。













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