
フランスで新たに発表された2つの研究によると、食品の安全性を維持し、消費期限を延長するために使用される防腐剤が、複数のがんや2型糖尿病の発症リスクを高める可能性があることが判明した。「CNN」が7日(現地時間)に報じている。
報道によれば、研究を主導したフランスの「ヌートリネット・サンテ(NutriNet-Santé)」研究所の主任研究員で筆頭著者のマチルド・トゥヴィエ博士は、「これらの研究結果は、フランスや欧州市場だけでなく、米国でも広く使用されている防腐剤をめぐる、極めて重要な知見である」と言及した。
同研究所は2009年以降、17万人以上の参加者から収集した食生活や生活習慣に関する報告と、フランスの国民健康保険制度に蓄積された医療データを比較・分析してきた。トゥヴィエ博士は「今回の研究は、食品添加物とがん、および2型糖尿病との関連を調査した世界初となる2つの大規模研究である」としつつ、「結果の解釈には慎重な検討が必要であり、今後さらなる検証が求められる」と強調している。
一方で、予防医療および生活習慣医学の専門家であり、非営利団体「トゥルー・ヘルス・イニシアティブ」を創設したデイビッド・カッツ博士は、「防腐剤に対する懸念は、新鮮で加工の少ない食品、特に植物性食品が個人および公衆衛生にとって重要であることを改めて示すものである」と指摘した。
がん発症リスクとの相関:6種類の添加物を特定
7日付の医学誌「BMJ」に掲載されたがんに関する研究では、2009年時点でがんを患っていなかった約10万5,000人を対象に、日々の食事内容を記録させ、58品目の防腐剤が健康に与える影響を14年間にわたり詳細に調査した。
研究チームが分析した結果、がんとの関連が確認された6種類の添加物はいずれも、米国食品医薬品局(FDA)が「一般に安全と認める(GRAS)」と分類しているものであった。具体的には「亜硝酸ナトリウム」、「硝酸カリウム」、「ソルベート」、「メタビスルファイトカリウム」、「アセテート酸塩」、「酢酸」が該当する。
加工肉に多用される「亜硝酸ナトリウム」は、前立腺がんのリスクを32%上昇させることが判明した。また「硝酸カリウム」は、乳がんリスクを22%、全がんの発症リスクを13%高めていた。さらに、ワインやパンに使用される「ソルビン酸カリウム」は乳がんリスクを26%、「メタビスルファイトカリウム」は20%上昇させている。
トゥヴィエ博士は、ビタミンCやEといった抗酸化物質やローズマリー由来の天然成分について、未加工の食品として摂取する場合はリスクを下げる可能性がある一方、添加物として使用された場合には負の影響を及ぼす恐れがあるとも指摘した。
2型糖尿病リスク:一部の防腐剤で約50%増加
7日付の学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」で発表された研究では、約10万9,000人を対象に防腐剤の摂取と2型糖尿病の潜在的リスクを調査した。
調査の結果、分析対象となった17種類のうち、12種類の防腐剤を多く摂取していた層では、2型糖尿病の発症リスクが約50%高いことが明らかになった。特筆すべきは、がんとの関連が指摘された「ソルビン酸カリウム」、「メタビスルファイトカリウム」、「亜硝酸ナトリウム」、「酢酸ナトリウム」の4種類が、2型糖尿病の発症リスクを49%増加させていた点である。
さらに、カビや細菌の増殖を防ぐために使用される「プロピオン酸カルシウム」も、2型糖尿病の発症リスクと有意に関連していることが分かった。これらの結果を受け、専門家らは加工食品の過剰な摂取を避け、より自然に近い食事を選択することの重要性を改めて提言している。














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