
2017年、北朝鮮の金正恩総書記が平安南道徳川(ピョンアンナムド・トクチョン)の勝利自動車総合企業所を訪れ、新たに開発したとされる5トン級トラックを自ら試運転した当時の行動が、最近の国際情勢と重なり、再び注目を集めている。当時、北朝鮮の国営メディアは、これを「自力更生の勝利」として大々的に宣伝した。しかし、長い年月が過ぎた現在、この視察が再び注目される理由は皮肉なものである。北朝鮮が最近置かれている極端な孤立状態と、それを打開するための対外行動が、かつてあれほど声高に掲げていた「主体技術」の見せかけと限界を、そのまま証明しているためだ。

1970年代の旧ソ連製コピーの域を出なかった
当時、金正恩総書記が自らハンドルを握り、高く評価した5トントラックの実態は、現代の基準から見れば惨憺たる水準である。自動車専門家の分析によると、この車両は1970~1980年代の旧ソ連のGAZ(ガズ)や、中国の旧型トラックの設計を基にした粗悪なコピーにすぎない。中核となるパワートレインのエンジンとトランスミッションも、精密加工技術の不足によって自力で生産できず、中国製の老朽部品を密輸して組み立てるか、廃車同然の既存車両から部品を取り出して再加工したものとされる。電子制御装置も環境規制への対応も皆無であり、冷戦期の水準にとどまった技術力の産物だった。

対ロシア「物乞い外交」が「自力更生」の公言を色あせさせた
9年前に工場を訪れ、「輸入品ばかりを当てにする者たちに断固たる一撃を加えた」と豪語した金正恩総書記の言葉は、最近見せている、いわゆる「物乞い外交」によって完全に色あせた。北朝鮮は、相次ぐ核・ミサイル挑発に伴う国連安全保障理事会の厳しい経済制裁により、深刻な資源不足と部品不足に直面している。自力では何も作れない状況に陥った結果、最近ではロシアに砲弾やミサイルなどの軍事物資を提供する見返りとして、先端技術や完成車、燃料などを求める危険な密着路線にすべてを賭けている。自らの力で立つとした主体思想の虚構が、国際社会で赤裸々に暴かれた形である。

過去の勝利自動車視察が矛盾したメッセージを残した
結果として、過去の勝利自動車工場への視察は、現在の北朝鮮政権が直面する矛盾と失敗を最もよく示す象徴的な出来事として再評価されている。華々しい宣伝とは異なり、北朝鮮独自の製造業基盤はすでに完全に崩壊している。新たな後ろ盾であるロシアに全面的に依存しなければ、軍需・民需用の輸送能力さえ維持できないことが、北朝鮮の痛ましい現状である。古いエンジンを搭載した5トントラックを運転し、勝利を祝った金正恩総書記の過去の姿は、9年が過ぎた現在、国際社会の制裁網のなかで他国に手を差し伸べなければ体制を維持できない政権の致命的な脆弱性を、皮肉にも映し出している。















コメント0