
2026年ワールドカップ(W杯)北中米大会の試合中継で、カメラがポップスターのシャキーラの姿を追うことに気を取られ、肝心のプレー場面を逃すという前代未聞の放送事故が起き、世界のサッカーファンの間で話題を呼んでいる。
10日(日本時間)、米マサチューセッツ州フォックスボロのボストン・スタジアムで行われたフランス対モロッコの準々決勝の前半40分ごろ、試合が一時中断すると、中継カメラはVIPスイートルームで観戦していたシャキーラの姿を捉えた。
問題は、試合がすぐに再開された後も、中継画面が長く切り替わらなかったことだ。カメラがシャキーラの顔を映し続ける間に、モロッコのブラヒム・ディアスが鋭い突破を仕掛け、フランスのジュール・クンデが間一髪でクリアした緊迫の名場面が過ぎ去ってしまった。決定的な場面が放送から丸ごと抜け落ちる大失態となった。
米国で公式中継を担うFOXで実況を務めたジョン・ストロング氏は生中継中、「試合はすでに動いているのに、中継の演出チームはしばらくボールが動いていることに気付いていなかったようだ」と困惑を隠せなかった。
英紙ザ・サンをはじめとする海外メディアも一斉にこの出来事を報じ、試合の流れまで止めてしまった「W杯の女神」の圧倒的な存在感を大々的に伝えた。
この日の試合は、1ゴール1アシストと躍動したキリアン・エムバペの独壇場となり、フランスがモロッコを2対0で下して準決勝に進んだ。
シャキーラは、今大会の開幕と締めくくりの両方を飾る唯一のアーティストでもある。6月11日にメキシコシティのエスタディオ・アステカで開かれた開幕セレモニーでは、8万7,000人余りの観客を魅了するオープニングパフォーマンスを披露した。さらに20日午前4時(日本時間)にニューヨークのメットライフ・スタジアムで行われる決勝では、史上初めて実施される公式「ハーフタイムショー」の共同ヘッドライナーを務める予定だ。
これでシャキーラは、2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会に続き、2026年の今大会まで計4大会でW杯の公式プロジェクトに参加することになる。世界のアーティストの中で史上最多の記録だ。

















コメント0