
新グレード「BUSTER TURBO」登場も価格は15万円アップ マツダ「スクラムバン」ディーラーの反応は
マツダは2026年5月28日、軽商用車「スクラムバン」の商品改良モデルを発売した。今回の改良の目玉は、ターボエンジンと充実装備を兼ね備えた新たな最上級グレード「BUSTER TURBO」の追加だ。近年の需要変化に対応する形で設定されたグレードで、先行して改良を受けたスズキ「エブリイ」に倣い、内外装デザインが刷新されたほか、最新の安全技術や快適装備も強化されている。
価格は135万4100円から194万400円(消費税込み)。従来モデルに比べ、およそ15万円の値上げとなった。
6月下旬、首都圏の2つのマツダディーラーに実際の反響を聞いた。
あるディーラーは、BUSTER TURBOの試乗を希望する問い合わせが寄せられていると話す。最上級グレードだけに車両価格は200万円に迫るものの、顧客の声を反映して新設されたグレードであるうえ、力強い出力とCVTの組み合わせという点で人気を集めそうだという見立てだ。
一方、別のディーラーは、今回の商品改良を知ったうえで来店する客は少ないと明かす。ただ、問い合わせてきた客の中には値上げに敏感に反応するケースもあったといい、実際に15万円前後の値上げとなっている点に触れた。この点については、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」が自動二輪車や自転車まで検知対象を広げるなど安全装備が拡充されていることを、丁寧に説明しているという。
グレード構成の見直しとパワートレインの変更
今回の改良でグレード構成も整理された。従来の「PA-S」と、5速MT仕様だった「PC」は廃止。代わりにエントリーグレードの「PA」に新たにCVTが設定され、静粛性と燃費性能が向上した。「PC」「BUSTER」、そして新設のBUSTER TURBOでもCVTが選択可能となり、幅広い層に対応するラインナップとなっている。
駆動方式はグレードごとに2WD(FR)と4WDを用意。CVT搭載車には電子制御式パートタイム4WDが採用され、使用環境に応じた選択ができる。
デザイン面では、フロントグリルのブラックアウト化とワイド&ローなバンパーにより、外観により精悍な印象を加えた。室内は全グレードでブラック基調に変更されたほか、デジタルメーターディスプレイと新デザインのステアリングが採用され、実用性と質感を高めている。
40年近い歴史を持つ軽商用車
スクラムシリーズは、スズキ「エブリイ」のOEM供給を受けるマツダの軽バン・ワゴンで、1989年の初代登場以来、長い歴史を刻んできた。1999年には乗用志向の「スクラムワゴン」がラインナップに加わり、現行モデルはバンが2015年登場の5代目、ワゴンは3代目にあたる。
現行モデルは先代よりも室内空間とドア開口部を拡大し、両側スライドドアや軽バントップクラスの荷室寸法(長さ・幅・高さ・床面長)を確保して高い実用性を誇ってきた。パワートレインには660cc自然吸気エンジンを搭載し、5速MTに加え、クラッチ・変速操作を自動化した5速オートギヤシフト(AGS)も用意されている。
軽自動車でありながら価格が200万円に迫ることも、もはや珍しくない時代になったが、乗用車に劣らぬ安全装備が標準で備わっている点に、最新モデルならではの魅力が表れている。















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