
OpenAIの最高経営責任者(CEO)であるサム・アルトマン氏が、テスラのCEO、イーロン・マスク氏が構想する宇宙データセンター計画について、「ばかげた発想だ」と批判した。アルトマン氏は、膨大な打ち上げコストに加え、維持・保守に伴う技術的課題を踏まえると、短期間で商業化される可能性は低いとの見方を示した。
22日(現地時間)、米IT専門メディアのThe Informationなどによると、アルトマン氏は最近、インドメディアとのインタビューで、「現時点でデータセンターを宇宙に配置するという発想は、正直に言ってばかげている」と述べた。
一方、マスク氏は、地上での電力不足や冷却設備コストの急増といった問題を解決する代替策として、宇宙データセンター構想を推進してきた。人工衛星にAIチップを大量に搭載し、宇宙空間で直接データ処理を行うこの方式は、長期的に運用効率を最大化できるとみられている。さらに、この構想の実現に向け、宇宙企業のスペースXとAIスタートアップのxAIの統合および上場を推進しており、改めて注目を集めている。
しかし、業界では、高い打ち上げコストや設備修理に伴う現実的な制約を踏まえると、経済性は低いとの指摘が多い。これまでたびたびマスク氏と対立してきたアルトマン氏が、今回こうした否定的な見解を公に示した形だ。
アルトマン氏が慎重な見方を示す背景には、宇宙空間でのAIチップの維持・保守の難しさがある。同氏は「宇宙空間では、故障したグラフィック処理装置(GPU)の修理方法を考えなければならないが、現時点の技術はまだその段階に達していない」と説明した。その上で、「宇宙はさまざまな分野にとって有用な空間だ」としつつも、「宇宙データセンターが今後10年以内に重要な存在になる可能性は低い」と強調した。
ただし、アルトマン氏や業界の懐疑的な見方にもかかわらず、世界の主要テクノロジー企業は宇宙データセンターの構築競争に相次いで参入している。
その代表例として、グーグルが昨年11月に発表した「プロジェクト・サンキャッチャー」が挙げられる。このプロジェクトは、同社の独自AIチップであるテンソル処理装置(TPU)を搭載した人工衛星を打ち上げ、宇宙空間で直接データ処理を行うことを目指すものだ。また、Business Insiderは、「他のテクノロジー企業のリーダーたちも宇宙データセンター競争に加わっている」と指摘した。














コメント0